【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第156回
『薫習(くんじゅう)』(仏教)
20代にお世話になっていたお坊さんに、最初にまず言われた言葉
この言葉だったように記憶しています。
「お坊さんが、修行していく中で、煙や香りを染みこませて
良い香りをその人の体臭にしてしまうくらいに修行するんだよ。
だからこそ、あなたも日々の所作を大切にしなさい。
何度も、何度も、身体に染みこませるには繰り返ししていかないと身につかないよ。
美しい身(からだ)と書いて、「躾(しつけ)」と読むでしょ。
すべてが所作に現れるから。それを意識して、日々生活しなさい。
というような事を言われました。
30年たっても、なかなか難しいものです。。。(苦笑)
所作を意識するというと何となく堅苦しい感じもありますが、
私自身、日々心がけていることとしましては、
例えば、
・毎朝トイレと、部屋、玄関を掃除する
・食事の前後に手を合わせる
・正座してお線香をあげ、般若心経を唱えたり自分自身と対話する時間を持つ
などがあげられるでしょうか・・・
ついつい早く物事を終わらそうと、まだまだせっかちな面が顔を出す時もありますが(笑)、
出来るだけ丁寧に物事をする意識で、日々繰り返しの所作に心を込めるということをするようにしています。
毎日の小さな行動や心がけを大切にしていく事で、
少しずつ素敵な薫りを身につけていければと思っています。
参考図書
『どんぐり和尚の 心の修行塾』 大栗道榮著 ぱるす出版