千年前から作られているという京菓子をいただきました
高さ5cmほどで硬い感じです
=清浄歓喜団の由来=
略してお団と言い、遠く奈良時代遣唐使により我国に
伝えられた唐菓子の一種で、数多い京菓子の中で、千年
の歴史を昔の姿そのまま、今なお保存されているものの
一つであります。
唐菓子は「からくだもの」と呼ばれ、仏教と共に我国へ伝わり
天台宗、真言宗などの、密教のお供えもので、当時は、とても
一般庶民は口にすることは出来ず、貴族のみに与えられた
ものであります。
七種の香を入れて包み、そのほのかな神秘な香りは仏教で
言う「清め」の意であり、八つの結びは八葉の蓮華をあらわし
形は金袋になぞらえ、たぎった上質の胡麻油で
揚げてあります。
伝来の当時は中身は栗、柿、あんず等の木の実を、かんぞう、
あまづら等の薬草で、味付けしたらしく、小豆餡を用いるように
なったのは徳川中期の後であります。
弊店はその秘法を比叡山の阿闍梨(あじゃり)より習ったと伝え
られ、月の一日、十五日を中心に調整します。
勿論精進潔斎の上調進することは今も変わりはございません。
お召し上がりの際、もう一度軽く焼かれますと一段と香味が
ございます。
というしおりが添えられていました
もう少し眺めてから食してみます、庶民なので。