『キャンプリーキー』で、とてもラッキーなことがありました。
なんと、ビルーテ・ガルディカス博士がいらしたのです。
チンパンジー研究のジェーン・グドール博士、ゴリラ研究のダイアンフォッシー博士、
そして、オランウータン研究の第一人者がビルーテ・ガルディカス博士です。
博士の著書 『オランウータンとともに 上・下』(杉浦秀樹・斉藤千映美・長谷川寿一訳 )新曜社を読んでから
ずっと憧れています。
博士が、人類学者のルイス・リーキー氏に
ほとんどのことがわかっていなかったオランウータンの研究を託されてインドネシアの森に入ってから
40年が経ちました。
今だって、熱帯雨林での移動は楽ではないのにその頃はどんなに大変だっただろうと思います。
最初は、オランウータンの生態観察が目的でした。
そのうち、密猟されてみなしごになったオランウータンの保護が始まります。
現在、プランテーションや違法伐採により熱帯雨林は減少を続け
オランウータンのおかれる環境は悪化する一方です。
今、この森を見て博士はどんなことを考えるのだろうかと思いました。
私は、学者でも動物園関係者でもないけれど
オランウータンのためにできることはしたいといつも考えています。