岩佐和裁のブログ、裁縫記:IWASA WASAI's blog, SAIHOUKI

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単衣の長着と浴衣

2005年07月05日 07時11分03秒 | 未分類
本題に入る前に少し脇道へ、この前から自分のサイトの衣替をしていて、料金表に直し物を加えたのですが、直し代がなかなか決まらず、他の和裁士さんはどうなんだろうと?サイトを見に行くと、気のせいかもしれませんが以前に比べ、加工科が値下がりしている感じです。
 Googleで”男物、きもの”をキーワードに検索すると上位に来る、男性の着物愛好家のサイトの”仕立屋さんの選び方”のページに、自分の住んでる地域の呉服屋さんや仕立屋さんの加工科と、ネットで頼める仕立屋さんの加工科を比べ、安い方に頼みましょうと書いてありました。
 今流行りのDVDプレーヤーなど20万円位の買い物ならば、1000円~2000円はそれ程の違いに感じませんが、相場が2千円~3万円位の物だとそうは感じません。(自分だけかもしれませんが)そんな消費者心理によるんでしょうか?襦袢や浴衣など、反物の値段が割と安価な品物の加工科が安いのも。
 さて本題の単衣の長着と浴衣ですが、反物の材質以外は形的には殆んど同じです。
仕立方は和裁士によりいろいろだと思いますが、私は先生に浴衣には浴衣仕立というやり方があると教わりました。
 だいたいの感じは分かるのですが、その方法で仕立てた事がないので上手く説明出来ませんが、一言でいえばとても手際のいい仕立方で、早く縫い上げる為のやり方だと思います。
 反面悪くいえば、手抜きというか感に頼る所が多い仕事なので、感の悪い私には不向きです。
さっきの話とだぶりますが、単衣の長着と浴衣は形的には余り違いません、私が教わったやり方は、浴衣には躾をしない、袖の振りと脇は耳ぐけにする(単衣は三つ折りぐけ)、背縫いは二度縫い、裾と褄下の角は折り目を斜めにするだけで額縁は作らない、共衿は地衿と一緒にそく付けにする、衿先と衿の中の縫込みは、動かない様に糸でとじ付ける、袖付けと身八ッには閂をする、とまあこんな感じでくそ真面目に縫えば、単衣と手間は余り変りません。
 でも仕立代はだいぶ違います、なんで?
それと慣れないうちは、浴衣を縫ってる最中に何処かに引っ掛けたり、挟んだりして衿肩を裂き、それこそ喪中になる事があるので、くれぐれもご注意を!(衿付けの時まで、衿肩明をかがっておくと予防になります)

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コメント (3)
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