nightmare、悪夢

先日悪夢を見ました！と言っても夏の定番のお化けの夢では有りません、仕立屋ならではの裁ち間違いの悪夢です。
　この手の夢は過去にも何回か見まして、其の度に極度の貧血状態になり取り乱すのですが途中でこれは夢なんだと気が付き、夢なんだから裁ち切った所は繋がるはずだと強く、”繋がれ！”と念じるとちゃんと元通りになり、ほっとして目覚めるのが定番だったのですが、今回のは少しパターンが違い、夢の内容は背紋が追いかけに入っている喪服を裁ち切って、へらをしようと身頃を広げると肩山から２尺位の所で身頃がちょん切れているのです。
　もう頭から血の気が引いて、背中にスーっと冷や汗が流れ、いつも通りに”これは夢なんだから繋がれ！”といくら念じても元通りにならず、もしかしたらこれって現実！でも待て今縫っているのは男物の単衣だし、喪服の仕立の注文は今のところ受けてないし、やっぱりこれは夢だ！なんて右往左往しているところで目が覚める本当に嫌な夢でした。

写真は最近縫った男物で、藍染めの縞の宮古上布と柿色の麻の単衣の兼用で絽の羽織をお召しになるそうです。

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