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3月12日に出かけて、思わぬ雪にメゲテ退散した裏高野の伯母子岳に再挑戦した。宮崎県に戻るとめったに訪れる機会の無い山域だろう。非常にスッキリとした心持ちでガンガンと歩いてみたくなった。23年間勤めた会社の退職が決まった記念山行ともいえるかな。
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護摩壇山から奥千丈林道を7km入った付近で歩きだす。熊注意の看板もある。2時間を切る目標をたてた。登山道と言うより、遊歩道といった感じの幅のある未舗装路。小刻みなアップダウンを繰り返し、すぐに口千丈山(1330m)の山頂立て札と三角点。この辺りにはまだ雪も残っている。
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とにかくガシガシ歩いた。目の前に遠く一つの頂きが見えてきた、伯母子岳だろうか??いやいやこんなに近くはないな。なんて考えた瞬間、突然1、2m先の右手前方の藪から飛び出してきた鹿!と鉢合わせ。一瞬、真正面に対峙したカッコウとなる。向こうもかなり焦った模様で次の瞬間には道の反対側へ跳ね上がって藪に消えた。と同時に今度は真後ろの僅かな距離で私をかすめてもう一頭が飛び出してきて同じ方向へ消えた。ツガイの鹿の波状攻撃(飛び出した所に遭遇しただけ)に翻弄されてしまった訳である。手にはデジカメをしっかりと握っていたのだけど、、シャッターなんて、、押せません。熊でなくってホッてところですか。
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気を取り直し、更にスピードアップして山頂を目指す。山頂まであと0.6kmの標識。ここまで約1時間20分。自分としては結構頑張って歩いた方。だがこの最後の僅かな登りが致命的、ここまで飛ばした反動か、足が前へ出ない。悔しいがここで25分をかけてしまい一応は目標達成、山頂到着1時間45分のタイム。この山頂は素晴らしい!360度の展望です。グルリと見渡し、込み上げる満足感に浸ります。歩いてみたかった奥駆けの山々も見えています。山頂に先客が一人。福井県から来られたSさん。山頂ビールを呑みながら話し込んでしまった。明日は大峰山脈の「釈迦岳」の予定らしい、GWには、私が帰宮に利用する「宮崎フェリー」に愛車を乗せ南九州の「霧島」「開門岳」市房山」の計画を練っておられるとか、、何と言う奇遇でしょうか。現在の我が境遇をお知らせし、GWは宮崎に既に戻ってる事、Sさん予定の山々も完登してる事、そして、その時期なら山域は少しかわるがアケボノツツジ観賞をはずすべきではない事。などなどを話し込む、、登山口がお互い真反対なので別れ際に携帯番号の交換をした。ご連絡頂けてどこか一つでもご一緒できればと。関西で最後になるやも知れぬ「伯母子岳」退職記念徘徊。こんな楽しみができました。う~ん!山って素晴らしい!!
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