7月17~19日、世間様一般は3連休です。北九州市小倉の街は福岡県3大祇園のひとつ「小倉祇園太鼓」で賑わってます。380余年の歴史を持つ小倉の八坂神社の夏祭り・・・らしい。といっても私が参加する訳でも無し・・・街は交通渋滞、おまけにな~んと連休前半17・18日は田川市でお仕事ですから。真っ赤に日焼けし業務は終了!19日朝、窓の外の蝉の合唱でシブシブ目覚め。見上げると「天気はよ~し」もうお山に出かけるしかない!!お隣の 山口県には「狗留孫山」(くるそんざん)と呼ばれる山が2座有る。豊田町の616mと徳地町544m。どちらも山名からしてお寺がらみの山だろうと思います。であれば山道も手入れされ、杉の木立なんかあって、この時期でも結構涼しかったりしないかな。勝手に想像して、一気2座登頂をもくろみ短パン短袖姿でマービー乗り込む。参拝登山用駐車場に到着が9:45。帰りの事も考え木陰に駐車。今日はわざわざ山靴シリオに履き替える必要もなさそうです。ホーキンス短靴のままウエストバックに水は500ml×2本。そこへ車が一台到着。年配の男性、息子さんと孫(小学1,2年の男の子と幼稚園位の女の子)の4人組、どうも山頂を目指されるらしい。男の子が隊長さんのようです。賑やかだ。「隊長の命令に従ってくださ~い」といきなり号令がかかる。「じいちゃん!ちゃんと並んで歩きなさ~い。」張り切ってるぞ。賑やかなので少し離れて歩こう。木陰で煙草を一服。彼の号令も聞こえなくなり、蝉の声が響く。
木陰を涼しい風が抜ける、非常に歩きやすい道です。道の横の小さな流れに「パコん、、パコん」と間抜けな音を出す獅子脅しがあった。
木陰の道とはいえ、真夏の低山徘徊です。すぐに全身汗まみれ、、林の様子が変わった、杉の巨木の間を登る。時折吹く風がすごく気持ちいいです。樹林の間からはこのあたりの最高峰「華山」(げざん)712mの姿も見えます。この山も名前からして宗教系の山かな?お堂が出てくる度に手を合わせてみる、せっかくの霊山徘徊ですからね。日頃の分もあわせて拝んでおこうかな。暫く登ると、かん高い隊長さんの声が聞こえてきたぞ。「じいちゃん!命令をききなさい!」「早く立ちなさい。」どうも最年長隊員はあまり命令を聞いてくれないらしい。また彼は非常にテレ屋らしい。私の姿が見えると命令が止まった。「隊長さん!がんばれや~」と休憩中の彼に追い抜きざまに声を掛けてみたが、、が返事はありません。私の姿が見えなくなるとすぐに命令が復活。下の方で「早く歩きなさ~い」と盛んにハッパをかけてます。
しばらく登るとこの山の本山である修禅寺の石段が出てくる。苦しげに喘ぎながら参拝のおばちゃん達が休憩中です。山頂へはここで左折。修禅寺の横を抜け、道が続く。すぐに山頂方向を示す立て看板が現れる。更に左手の登りに取り付く。やっと登山らしい道にります。
雑木林の中を歩いていきます、杉木立の中と打って変わって、あぢぃ~、ムシムシ、風も無し。瀧汗。あれ?周辺には蝉の声もない?不思議だ。遠くには盛んに暑苦しい蝉たちの合唱が聞こえているのに。突然道は90度曲がる。と共に風が吹き抜ける、どうも海側の斜面に出たようです。樹林に阻まれ視界はありませんがきっと向こうには海が広がっているはずです。生き返るように気持ちの良い風です。今日はまだ休憩をしていません、歩きながら汗をふく。突然薄暗い林の中にぽっかりと空が望めた。山頂かな、、約45分。山頂には木陰もなく夏の太陽一杯!!展望は海側だけ。冬の時期なら木の葉が落ちてもう少し良好かもしれません。途中で仕入れたスーパードライ500mlはまだまだ十分冷たいです。思いっきり栓を開けゴクゴクと喉に流しこむ。「うま~い!」何故か腰に手を当て仁王立ちしながら・・。一気に一本を喉に流し込み、山頂写真を撮り終えると、少し酔いが回ったかな、日差しの中、景色を眺めながらぼぉ~っとする。遠くに隊長さんのはしゃぎ声が聞こえてきました。しばらくするとフゥフゥと息を切らし隊長さん一行が到着。交互に記念撮影をされていたのでカメラマンを申し出ます。やっぱり隊長さんは大人しいぞ。お父さんからオムスビいかがですかと勧められ、せっかくだったので一個相伴にあづかりました。お母さんの手つくり弁当でしょうね、隊長さんも女の子も美味そうに頬張ってました。オムスビのお礼をして修禅寺まで来た道を一気に下る。ん?上の方で元気になった隊長の命令の声が聞こえ始めた。
修禅寺の石段を駆け上がり荷物を置いて汗を拭い、一応参拝。
でくわした住職さんに「お茶でもどうぞ」と勧められ羊羹までをいただいた。「狗留孫」とは「実に妙なる成就」の意であると教えていただいたが、、??であった。由緒は大変古く、なんと古墳時代までさかのぼる、らしい、弘法大師や栄西なんかとも関係があるとかであった。ちと、この辺も勉強せねばと考えております。
このあと徳地町の「狗留孫山」の麓へ2時間かけて到着した。こちらのお寺は「法華寺」と言う。こちらも住職さんを捕まえお山の情報を仕入れる。住職曰く「その格好で登るの?」どうもこちらの狗留孫は少し手強いらしい。今日は止めといた方がよさそうかな。山頂手前30分は今の時期どうも藪漕ぎ必須の状況らしい。「蚊が喜ぶよ。ハイ。」この一言で「出直します。」と即答でした。