低山徘徊の記 プラス 日常ブログ

日常生活、九州のお山の散歩や芋焼酎・・・そんな自分の好きな事だけ書き散らす。どうでも良いよな、ブログですね。

白岩岩峰1620m~向坂山1684m(宮崎県)

2002-10-22 22:15:00 | 徘徊の記(九州脊梁山系)

白岩岩峰より望む向霧立方面


宮崎日日新聞朝刊に向坂山紅葉ピークーの見出し。白岩山、向坂山は、九州脊梁山地の東側に並ぶ霧立山地の山。宮崎県内ですが宮崎市内からは時間のかかる五ヶ瀬町が登り口です。南国宮崎のかくれた豪雪地帯で五ヶ瀬ハイランドスキー場が営業している。(もちろん冬だけですが)カシバル峠のスキー場駐車場で仮眠。夜が明け、見上げる稜線は雲雲雲。フロントガラスには何てコッタの雨ですよ。やむなし、合羽を羽織り林道を歩く。

いきなり紅や黄に色づいた木々。ゆるゆると歩いていると雨もやんできた。

徐々に雲も晴れ樹間越しに朝日もさしてきた。誰にも会わない朝の素晴らし山道。聞こえるのは自分の吐息と靴の軋みと鳥のさえずりだけ。

既に落葉した木々の間からは周辺の山々の姿も望めます。

杉越に到着。その昔、日向豊後方面から秘境椎葉に入る為の峠道で霧立越と呼ばれる要所。そのころ目印として植えられた杉。左の稜線は扇山まで続く霧立道。右は向坂山へ向う遊歩道。直進すれば椎葉尾前に向う杣道とのこと。 霧立道方面に歩きます。この稜線は扇山1661mまで続くと言う。いつかは歩いてみたいコ-スですね。

ブナやミズナラの大樹の中を歩く。しばらく行くと白岩山石灰岩峰植物群落地の真新しい看板が設置してある。ナニナニ?九州で最も高い石灰岩峰で温度差が激しく乾燥し易い地形とアルカリ土壌のおかげで植物にとっては生存が厳しい環境で森の中では生息できない光を好む草原性の種の逃げ場となっており、イワギク(大陸系植物)ホタルサイコ(北方系植物)などの氷河期の生き残りの種が長く生息なんて書いてある。非常に貴重な群落地のようですね。ロープの張られた岩場を一登り。

おおっ!山頂です。バツグンの展望が一気に開けた。西には向霧立山地の山々!東には祇園山、揺岳でしょうか?

お隣は水呑頭?・・・実は、この山が白岩山1645mのピークらしい、、この時はまだ僕はその事実を知らないのですが・・・

白岩山に登った満足感を感じながら杉越に戻り向坂山へ向かう、途中、初老の男女の一団とすれ違う。「おはようございます。」「お一人ですか?どちらから?」「扇山からですか?」「おはようございます。」皆さん一斉に朝の挨拶。 「うっ~。」「はい。」「そうですね。」としか出てこない。さて、先へ進もうか、と思うとまた、現われる現われる、「早いですね~」「おつかれさ~ん」「ごめんなさ~い」「どちらから?」もうこの頃は「うっすっ!」「うっすっ。」の繰り返です。 私は棒立ち状態で待機。決してお山のご挨拶は嫌いじゃないですが、私は一人。皆さんは、、、50人を軽く超えている、、「最後ですよ。」のお声にも「うっすっ。」の返事。ごめんなさい。

スキ-場からカシバル峠へ下る林道もあちこちに紅葉。

戻ってきたカシバル峠から見上げる稜線。空はやっと青空に。帰りの道中、、椎葉の山道で検問職質にあう。住所氏名まで控えられた、、そんなに怪しい奴に見えたのかなと思いながら帰宅。帰宅後、お隣りの熊本県高森町で今朝がた郵便局強盗のニュ-ス、、道理で根ほり葉ほりの質問が続いた訳です。