papalion - 航海日誌

東京で活動するライブバンド papalion(パパライオン)のブログです。

大相撲 2008春場所

2008年03月26日 | ドラム・ケイジ
春場所も楽しく観戦しました。

今場所での注目は若手力士がどこまで実力を付けているか?だったんだけど、若手力士はそこそこ頑張って、特に欧州系の力士が目立ってた。
今場所に限らずこれからも面白い相撲を見たい~

場所中にロシア出身の若ノ鵬(19)は、もう力士を引退するまで跳びませんと言っていたが、中途半端な変化を見せるくらいだったら、一か八かのカエル跳びもたまには見たい!
上位との対戦でも大きな体と無謀な攻めが意表をついて、なんとか勝ち越せたけど、来場所は相手も研究してくるし勝負の場所になると思う。

把瑠都!今場所一番の出世頭。
先場所は上位の力士と当たった時に何も出来なかった(精神面で準備が出来ていなかったように思う・・・)。でも今場所は同じ尾上部屋の境澤が場所中に負傷欠場したことも影響したのかわからないが、珍しく気迫を前面に出す相撲が見られた。
把瑠都にそういう覇気が備わって、相手力士に対する準備が十分であれば、天下無敵だとは思う。今場所、大きな体を上手く使えなかった相撲も目立ったので、やはり立合いで有利に持っていく気迫を前面に見せて欲しい。来場所も注目だ。

まだ十両だけど、来場所幕内が確実なグルジア出身の栃ノ心は大注目。先場所までは弱点が少ない力士だなと思ってたけど、今場所はけがもあったのか、もろい部分も見えた、ただ、経験がまだ少ないせいかなと思う。
強さが目立ってる分、近い将来幕内で大いに沸かせてくれる力士になるだろうことは間違いない。栃ノ心の春日野部屋自体も調子よく、栃煌山は四つ相撲得意の相手にも勝てる力をつけてきた。来場所はもう2枚も3枚もしつこくおっつけて、腰の重い四つ相撲十分の上位力士を押し切って欲しい。もっともっと期待したい。

鶴竜も体重をあげて、上位に通用するようになってきた。立合いに真正面から当たるし中に入った時の力強さが、先場所までとは違かった。この相撲をさらに伸ばせば三役定着も夢では無いと思うけど、三役にも、三役を狙う連中も実力者ばかりだから、もう一つ何か強みを身に付ければ!

若手ではないが、高見盛も楽しませてくれた。土俵際の魔術師!どう見ても圧倒的な不利な状況の中で、俵に足をかみながらかいなを返して体を入れ替えて、勝ちに持っていく高見盛の相撲は力が入って本当に面白い!まさに熱戦メイカー。仕切り前のユニークなパフォーマンスが先に立つけど、相撲自体はもっと面白いんだよね。
あと、黒海がリニューアルして四つ相撲で力強い姿を見せてた。最近は足腰に怪我が多くて、いつもそろそろ土俵を下がっていく姿が痛々しかったが、これからは面白くなりそうだ。
それと、活躍はしなかったが、時天空の相撲は個性的で好きだ。昨年末の九州場所ぐらいだったか変化で勝った相撲が多くて、申し訳なさそうに毎日インタビュールームに来てる姿に苦笑したが、今場所はそういった部分も少なく、良かった。
四つ相撲も強いし、投げも上手い。突っ張りと足技も得意で、たまに変化もする。対戦相手からしたら捉えようが無くイライラする相手ではないかなと思う。
今場所の白鵬戦前のコメントで「時間前に立つかもしれない」と言ってた事にも、相手の心を崩す・意表を付く事が基本コンセプトなのが表れている。

対戦相手は忘れたが、昔、旭鷲山が立合いで思いっきり当たったら、そのまま一直線に相手を押し出した相撲があった。相手は旭鷲山が何かやるだろうとふんで軽く立合いで当たったら、予想に反して思いっきり当たってきたから、何も出来ずそのまま押し出されたという顛末。取り組み後「立合いでこんなに思いっきり当たったのは初めてで、最高に気持ち良かった。」というようなコメントを残してた。冗談も多少入ってるのだろうが、旭鷲山らしい。
たしか引退するちょっと前の場所の事だったと思うが・・旭鷲山ほどの曲者力士はもう現れないだろう。

時天空には旭鷲山と同じ匂いを感じるので、旭鷲山とはまた違った、少しハードな曲者力士として大いに沸かして欲しい。

来場所も楽しみだ!

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