papalion - 航海日誌

東京で活動するライブバンド papalion(パパライオン)のブログです。

papalionJapanTour2007~後書き~18

2008年06月11日 | キャンプでライブツアー'07・後記
>> 2007TOUR~後書き17~の続き

7月26日(木)、朝、9時前。インターネットカフェで仮眠を取ってから、仕事的なデータの修正等もして(この段階でツアーに持ち込んでいた仕事の方は一区切りついた)、インターネットカフェを出た。

朝の日差しは既に強い。朝、昨日の昼に食べたうどん屋に行った。2日連続食べても全然OK!さすが本場のさぬきうどん!というよりは、日本人にとって、うどんは毎日食べてもOK!と言う事かな。

本日の予定は、次のライブ場所の高知に向かって走って、その途中にある徳島の山間部でキャンプ。
午前10持くらい、ゆっくりと国道を南に向かって走った。高松~高知間の高速が出来てから、下の国道を走ったことはなかったので、山を縫うように走る片道1車線の登坂国道は、なかなか大変だった。
途中、道の駅で休憩したりしながら国道を走って、ようやく山間部の最高地点辺りまで上りきったところに、仕事の電話が携帯に入った。電話で話している途中で電波が届かなくなったりして、近くの観光地用の駐車場に停めて、電話をかけなおした。
緑の山に囲まれた大自然の中で、仕事の話をするギャップに気付いて、可笑しかった。

四国に入ってからは、ガソリンは1リットル140円代が多く、GSを見つけるたび「高いな~、次にしよう」と給油を躊躇していた。
山道の国道を走っていて、「そろそろ給油しないとやばいなー」という状況になり、看板に値段表示もしていないGSにやむを得ず入った。すると、なんと今まで給油した中での最安更新の135円!

そしてさらに走り、大歩危小歩危を過ぎて、祖谷渓のかずら橋に向かって折れた。正午過ぎ、随分と山深い場所に入って、大きな谷川もあり、今まで見た事がないような景色が広がった。
山が川とひと続きの斜面にそびえ立っていて、V字型のその山の大きさは中くらい。
山の対岸には、同じような山がそびえて、その斜面に張り付くように集落があり、目で確認できる。でも、その集落に行く為には、途中で断念せざるを得ない急斜面の山と谷川が遮っている。こんな所によく人が居付けるな、と思える。この地域には平家の落人伝説が残っていて、人里離れた、人を拒む地形に住む以外、生きるための場所が無かった事がわかる。
伊豆の中伊豆地域の地形と多少似ているかも。中伊豆のそれぞれの谷をもっと大きく、もっと広く、もっと急斜面に切り分けるようなイメージの地形。


キャンプ場は祖谷のかずら橋近くにあり、地図ではすぐ近くなのだが、道が斜面ずたいにうねうねまがり、長~い間何度も上り下りを繰り返した。
ようやくかずら橋近くに着き、細い道を突き進んで、最終的に車1台分の藪の中の林道をそろそろ進んで、かずら橋キャンプ場に到着した。

早速、かずら橋キャンプ場の管理施設に行ったら、誰も居なかった。しょうがないので、かずら橋に観光に出かけた。

作り物?とも思えるようなきれいに一直線の「びわの滝」を見てから、かずら橋へ。
四国に住んでた人なら一度ならず聞いたことがあるテレビCM「祖谷のぉ~かずらぁ~ばぁしゃぁ・・・・」と歌に歌われるかずら橋。入場口で500円払って、初めて渡った。
かずら橋は一応金属で一部補強しているが、基本的には木やかずらで編んで作ってある。その細やかさはビューティフル。
ただ、予想以上に揺れて、下は、遠くから見てた時よりも危険領域のように見えた。他の人が動くとさらにその振動が伝わってきて揺れて、絶えず及び腰で渡った。1年前に日本一のバンジージャンプを飛んだけど、こんなに怖くはなかった。バンジーは一瞬の恐怖だったけど、かずら橋は本能的な恐怖が持続し、増幅していった。
こんな不安定な橋でも、生活を考えると掛けないよりはあった方が良いということなんだろう、昔の人達の生活って周りの環境と常に隣り合わせで、ある意味うらやましい。
>>続く

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