昨日、インド製薬会社ビラマル・ライフ・サイエンス社の副社長、Dr.Vijay Chauhanのセミナーに参加しました。タイトルは
「アシュヴァガンダー、アーマラキー、シャターヴァーリーの臨床的有効性と家庭療法的な摂取法」
アーユルヴェーダの代表的な薬剤、アシュヴァガンダー・アーマラキー・シャターヴァリー、それぞれの薬効や各疾患に対する摂取量・摂取方法などについて製薬会社の立場からお話いただきました。
上記の3つの薬剤は昔から漢方(方剤)でも使用されてきました。アーマラキーは奈良時代に中国経由で日本に入ってきたものが法隆寺正倉院に保管されています。
元来、中医学がモンゴルやインドを発祥としてきた為、漢方薬とアーユルヴェーダの薬は共通のものが多数存在します。そのため日本ではアーユルヴェーダの薬剤の使用方法を慣れ親しんだ陰陽五行論にあてはめて考える方もいます。
しかし、アーユルヴェーダの薬理学や生理学(ドーシャ理論など)から考察される薬剤の使用方法や適応には、やはりアーユルヴェーダ特有の、陰陽五行論で考えるのとは全く別なものが沢山あります。当たり前の事ですが。
そしてVataは風・Pittaは熱い・Kaphaは重い、など単純なアーユルヴェーダ的生理学の知識だけでは難しい、しかし大変有効的な使用方法も沢山あります。
このアーユルヴェーダ独自の知恵を深く学ぶことが薬剤を有益に使用するためにも大切なのだ........
今回のセミナーを通して、改めてこのことを感じました。
世話人hotta