既に同時開催のジュニアGPFは開幕していますが、これから開催のシニアGPFを前に深刻なニュースが入ってきました。
http://www.yomiuri.co.jp/sports/winter/news/20111209-OYT1T01011.htm
浅田選手がお母様の容態急変を受け、GPFを棄権し帰国しました。ソースは上の通り。滅多に働かない(失礼)日本スケート連盟関係者が帰国(すなわち棄権)を促し、浅田選手は佐藤信夫コーチと共に帰国の途につき、本日夕刻成田空港に帰着後セントレア空港へと向かった由。今頃はお母様と共にいることでしょう。
普段フィギュアスケートに詳しくない人の悪気のない誤解から、明らかに人としての品性を疑う悪質なアンチまで、結構な人数の人が彼女の棄権を批判しているようですが、そもそもISU会長が容認し正式に棄権を受諾、日本スケート連盟ももとより承知し、カナダ・アメリカ両国のスケート連盟からも彼女と母を気遣うコメントが発表されています。つまりは彼女の行動はフィギュアスケート界において容認されているものです。
また、「日本代表として」「枠取りは?」云々の無知から来る疑問や批判はおよそ見当違いです。グランプリシリーズの出場者はワールドスタンディング24位以内と、残りは各開催国推薦枠から決まるもので、その大会を勝ち抜いたポイント上位6名による大会が「グランプリファイナル」です。国を代表して出るとか、各国の枠があるというわけではありません。表彰式で国旗掲揚や国歌が流されることから勘違いしている人もいるのかもしれませんが、オリンピンクや世界選手権とはシステムが違います。
そして、彼女のお母様が容態急変したのは8日、某局が「もっと早く(棄権)すれば云々」と報道したようですが、時間の都合もありますし、そもそも補欠扱いになっている選手の中での優先順位第一位であるソトニコワ選手は、今他の大会に出ています。第二位のミライ・ナガス選手もいくら地続きのアメリカとはいえ準備が間に合いません。また、同国でも村上佳菜子選手や今井遥選手はもっと無理です。それ以前に事態は不測の事態であり、誰にも防ぎようのないアクシデントであったことはまともな人であれば理解できることです。
多くの人々の祈りが通じますよう願うと共に、浅田選手のお母様のご快癒をお祈り申し上げます。