♪ここちい~ぃ あなたと~わっ♪←渡辺典子:ここちE→が頭の中で鳴り響きそうな・・・暖かい布団の中でボクが目覚めたのは午前9時だった。カーテン越しにキラキラと光る陽射しは、寝起きでコンタクトレンズを入れたままの目にはまだ眩しかった。
布団のすぐ脇に置いてあった目薬←バイシン→に手を伸ばし、温い布団の中で1滴を目に落とすと、ヒンヤリとした感触が目の中に広がり、ゆっくりと奥深くに染み込み、半分夢心地になっているようなボヤけた頭を半強制的にシャキッとさせる事ができた。
ボクは、布団の中で数回・・・大きく身体をくねらせるように伸びをし、右手で掛け布団の縁を掴んで勢いよく捲りあげながら半身を起こし、ベランダの外に顔を向けた。
隣の家の屋根の上には、雲一つない青い空が見える。久しぶりにまじまじと見る空の色は、子供の頃に見たようなキレイな青い空とは違って、幾分薄まっているように思えた。
ボクは、ボサボサの髪のままベランダに立ち、久しぶりに清々しい陽の光を浴びた。9時を過ぎた遅い朝の光は柔らかくて暖かかった。東南から西にかけての遠い空には、うっすらと白いすじ雲が見えたが、近所に連なる家の屋根とアパートの屋根の上空は淡いブルーだ。
ボクは、陽の光とそよぐ風を部屋の中に招き入れる為に、出窓のブラインドを水平にして、左右2枚の窓ガラスを中央に重ね、ベランダに下がるカーテンを隅に追いやってガラス戸を開けた。時折、少し涼しい風が部屋の中を通り抜け、ブラインドが音を立てて揺れていた。
ボクは・・・そんな心地よさに包まれながら、昨深夜に書きかけた、昨日付けの日記を完成させるべく、考えに考え、無理矢理キーボードを叩いてgooに反映させた。その日記を読み返してみると、“まぁこれでいいや”と言う投げやりさが滲み出ているような駄文に思えた。
“仕方がない”・・・こんな文でも、こんな内容でも、今現在の自分の文なのだ。
いつしか風はすっかり止んで、ゆるやかな陽射しは少し強くなっていた。
“これは布団日和だ”・・・隣のアパートのベランダを見ると、すでに布団が並んでいた。
ボクも真似するように、ベランダの手すりに掛け布団と敷布団、毛布を広げ、マットレスをベランダに出した。普段、フローリングの部屋の中央を占拠している布団がその場所からなくなると、布団一式の有無で、部屋の景色が違う事に驚くのは何度目だろう。
なんとなく部屋が息を吹きかえしていくような爽やかな気分だった。
そのまま1日部屋にいるのはなんだかもったいなくて、ボクは午後になってから街へ散歩に出かけた。大木の若い緑はいっそう増えて、イキイキとした新緑のトンネルを作っていた。すっかり初夏の香りが満ちあふれてきていて、なんともいえない心地のよさだ。
だが街を行く人の関心は、鮮やかな緑ではなく、間近に迫っている街をあげての祭だ。
駅の近くには万灯が飾られ、専門店には早くも提灯が吊り下げられてある。歩道や神社の参道にはロープが所々に張られ、夜店の準備を始めている人もいて、少しづつ・・・5/5の準備が整いつつあった。それが地元の毎年変わらない景色。
新緑のトンネルの下で、キラキラと降り注ぐ光を浴びる暖かな午後。
そびえ立つビルの隙間から見える空は青く澄んでいる。
“あっ”docomoショップの看板が目に入って、携帯の料金をまだ払っていない事にボクは気が付いた。いつでも払えるようにと鞄に入れておいたつもりだったのだが、立ち止まってごそごそと鞄の中を探してみたが・・・請求書は入っていなかった。
まぁいいか・・・せっかくここちE陽射しの、緑が輝く下にいるのだから・・・
布団のすぐ脇に置いてあった目薬←バイシン→に手を伸ばし、温い布団の中で1滴を目に落とすと、ヒンヤリとした感触が目の中に広がり、ゆっくりと奥深くに染み込み、半分夢心地になっているようなボヤけた頭を半強制的にシャキッとさせる事ができた。
ボクは、布団の中で数回・・・大きく身体をくねらせるように伸びをし、右手で掛け布団の縁を掴んで勢いよく捲りあげながら半身を起こし、ベランダの外に顔を向けた。
隣の家の屋根の上には、雲一つない青い空が見える。久しぶりにまじまじと見る空の色は、子供の頃に見たようなキレイな青い空とは違って、幾分薄まっているように思えた。
ボクは、ボサボサの髪のままベランダに立ち、久しぶりに清々しい陽の光を浴びた。9時を過ぎた遅い朝の光は柔らかくて暖かかった。東南から西にかけての遠い空には、うっすらと白いすじ雲が見えたが、近所に連なる家の屋根とアパートの屋根の上空は淡いブルーだ。
ボクは、陽の光とそよぐ風を部屋の中に招き入れる為に、出窓のブラインドを水平にして、左右2枚の窓ガラスを中央に重ね、ベランダに下がるカーテンを隅に追いやってガラス戸を開けた。時折、少し涼しい風が部屋の中を通り抜け、ブラインドが音を立てて揺れていた。
ボクは・・・そんな心地よさに包まれながら、昨深夜に書きかけた、昨日付けの日記を完成させるべく、考えに考え、無理矢理キーボードを叩いてgooに反映させた。その日記を読み返してみると、“まぁこれでいいや”と言う投げやりさが滲み出ているような駄文に思えた。
“仕方がない”・・・こんな文でも、こんな内容でも、今現在の自分の文なのだ。
いつしか風はすっかり止んで、ゆるやかな陽射しは少し強くなっていた。
“これは布団日和だ”・・・隣のアパートのベランダを見ると、すでに布団が並んでいた。
ボクも真似するように、ベランダの手すりに掛け布団と敷布団、毛布を広げ、マットレスをベランダに出した。普段、フローリングの部屋の中央を占拠している布団がその場所からなくなると、布団一式の有無で、部屋の景色が違う事に驚くのは何度目だろう。
なんとなく部屋が息を吹きかえしていくような爽やかな気分だった。
そのまま1日部屋にいるのはなんだかもったいなくて、ボクは午後になってから街へ散歩に出かけた。大木の若い緑はいっそう増えて、イキイキとした新緑のトンネルを作っていた。すっかり初夏の香りが満ちあふれてきていて、なんともいえない心地のよさだ。
だが街を行く人の関心は、鮮やかな緑ではなく、間近に迫っている街をあげての祭だ。
駅の近くには万灯が飾られ、専門店には早くも提灯が吊り下げられてある。歩道や神社の参道にはロープが所々に張られ、夜店の準備を始めている人もいて、少しづつ・・・5/5の準備が整いつつあった。それが地元の毎年変わらない景色。
新緑のトンネルの下で、キラキラと降り注ぐ光を浴びる暖かな午後。
そびえ立つビルの隙間から見える空は青く澄んでいる。
“あっ”docomoショップの看板が目に入って、携帯の料金をまだ払っていない事にボクは気が付いた。いつでも払えるようにと鞄に入れておいたつもりだったのだが、立ち止まってごそごそと鞄の中を探してみたが・・・請求書は入っていなかった。
まぁいいか・・・せっかくここちE陽射しの、緑が輝く下にいるのだから・・・
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