TBSの99年の愛：第3話

初日の放送は、levie父levie母のように、イモトアヤコが出るというだけで、橋田壽賀子のドラマは好きじゃなくても、なんとなく見ちゃった中高年層が、たぶんけっこう多いと思う。←levieペアレンツでさえ名前と顔をちゃんと認識してるもんなぁ（微笑）→けど、予想通りのすっごい棒読み演技だったねぇ。それでもあまり違和感を感じないのは、橋田壽賀子特有の、自分に言って聞かせているような不自然な台詞回しのせいだと思う。←そこが嫌いなんだよねぇ（爆）→でも、これで女優としてのオファーが増えたら、数年後には意外に化けているかもしれない（微笑）なんで皆同じようなアクセントでしゃべるんだろ??でもまぁ、なんとなく見始めてしまったら、そこそこまぁまぁ楽しんで浸って見る事はできるかもしれない。←levieはぶっ通しで全編は見ていない

さて、第2話を見はじめたら、いきなり18年もすっ飛ばして、•••え??長吉役だった草なぎ剛が息子の一郎にギアチェンジ??•••ちょっとムリ過ぎない??これに混乱したlevie父は2話は見ず、levie母もイモトアヤコが泉ピン子に変わった事を理解するまでに時間がかかった。1話とは大幅に環境設定が変わったから無理もないけど、きっと多くの視聴者が•••え??なんで??••• と思ったに違いないだろうし、イモトが消えた事にがっかりした人もきっといると思う。しかしぃ～、長吉とトモ夫婦（草なぎイモト）が40歳くらいの設定に変わったのはいいとしても、長吉が中井貴一で、なぜにトモが泉ピン子??この歳の差の落差はあまりにも無謀だよ～。泉ピン子に合わせるしかないのなら、夫役はせめて50代後半で釣り合いの取れる俳優を当てて欲しかった。
↑草なぎ剛とイモトアヤコも歳の差はあるけどねぇ

しかし、2話は突っ込み所が満載だったな～。特に、しのぶ役の仲間由紀恵が船に乗って日本に帰ると思いきや、翌日の朝に農場の馬小屋にいるって•••。乗船してどこまで行って海に飛び込んだんだ??どこの海岸に流れ着いたんだ??農場まで歩いて無事に辿り着けるのかも疑問だ。あんたの役目は、•••知らない土地の日本に帰るハメになった一郎の妹2人を慰めて元気付けて、世話を焼いてあげる事ではなかったのか??•••っと、levie妹と同じ事を考えてしまったがな。あの時代の設定では、ドラマの設定では、女性が一人で歩くのはとても危険な行為じゃなかったの??←ちょっと都合の良すぎる展開にしか思えなかったぞ
けど、家族と引き裂かれて妹2人が乗船するシーンは、不覚にも、levieもちょびっと目をウルルンとさせてしまいました（苦笑）中井貴一の苦渋の選択をする演技が意外に良かったし、妹役の寺島咲と川島海荷も、嘆きと不安と哀しみを醸し出していたと思うし、泉ピン子の号泣は極め付けだったと思う。あのシーンでは、思わずもらい泣きして涙を流した人がけっこう多かったんじゃないかなぁ。←ハイライトシーンだったね

そして第3話、ん～、時たま挿入される、現代の•••岸恵子と上条恒彦と八千草薫ら•••のシーンが、かなり邪魔臭く感じるようになってきた。きっと、•••オレゴンから愛•••を連想しちゃう人も多いと思うけど、すごく妙な間合いだよねぇ。無理してアメリカの広大な大自然を背景に入れているとしか思えない。
それが、農場や収容所、広島と沖縄、そして現代の画に遷移する度に、妙な色彩のズレと落差を生むような感じになっていると思う。っていうかさ、繋ぎ方がすっごい下手じゃない??
映画のフライドグリーントマトのように、過去と現在が1つに収まる作り方になってない。TVと映画の違いとか、カメラワークや音声やライティングも影響していると思うけど、ちょっと唐突で無理に繋げてるっしょ。
levie的に一番違和感を感じるのが映像の•••色彩•••なんだよねぇ。時間軸が2つで、同時進行で描かれる場所がアメリカと広島と沖縄の3つだから、もうちょっと色彩には気を配った作り方をして欲しかったな。
大画面TVだとそれが如実に現れるんじゃないかなぁ??目の肥えた人にはどう映ってるんだろ??

まっ、それはさておいて、鬼にはなりきれない杉田かおるのギリギリの演技は絶妙だったかも。小公女セーラでパン屋の女主人を演じたふせえり、恐～い（笑）あの時代の、時代に流されて生きるの必死だった様というのはよく出ていたかもしれない。ん～、お姉ちゃんは広島の原爆、妹はひめゆりの塔みたいな、過酷な運命が待ち受けているんだと思うけど、4話は心して見届けなくては•••という感じかなぁ。
一方収容所送りになった、一郎、次郎、しのぶと母トモのシーンは、ん～、こういうの、前に見た事あるな～って思いながら見ていたlevieだった。確か中村雅俊とジュディオングが夫婦役だった物語のはず•••。確か息子が2人いて、1人は日系2世で組織された部隊に入隊して、日本との戦争の最前線に行ったような気がするんだけど、あれなんだっけ??その活躍で、収容所生活も向上するんじゃなかったっけ??
検索したら•••アメリカンパスタイム 俺たちの星条旗•••という映画だった。主人公が違うから描き方がちょっと違うけど、収容所に限っては、史実にある程度基づいているんだと思う。

けど、ん～、ちょっとパクりで2番煎じな感じはしちゃったなぁ。99年の愛で軸になっている家族って、フィクション??だよねぇ。そうだとしたら、ドラマティック性を高める設定にする為に、親戚を広島と沖縄にしたって事になるよねぇ。ちょっとやり過ぎとも言えるかも。←お涙頂戴モノは嫌いなんだよなぁ
まっ、なんだかんだと突っ込みつつも、ちょっとはまっちゃってるから、今夜と明日の放送を、ちゃんと見届けなくちゃなぁ～っていう感じの、•••99年の愛•••ですかねぇ。