私が小さい時、とても仲の良かった少年がいました。
彼はいつもひとりでいる事が多くて、一緒に砂場で遊んでいました。
「ここに道路を作って~、ここは川ね。。。」
「ここにトンネル作っちゃダメ」
「ダメだよ。そこは道路なんだ。」
「何で道路なの?じゃあ、こっちを公園にしようよ。」
「ダメだよ。そこは鉄道なんだよ。」
「もう。。。○○は一人で決めちゃうから、つまんないから私はYちゃんと遊ぶ~」
「あ~~分かったよぉ。じゃあ、ここはトンネルでもいいよ
」
「うん!そうするぅ~」
その内、彼は黙々と町を作って行くので、私は面白くなくなってどっかへ行ってしまいました。でも、本当は仲良しなので、また一緒に遊んでいましたが。。。その子は、いつもどこか孤独で自分勝手なのか?優しいのか?分からないような子でした。
いつか私たちは大人になって、お互いにどこで何をしているのか、わからなくなってしまいました。でも、私はその少年の事を忘れる事が出来ません
。いつかどこかで「きっと、幸せになっていてね
」と祈ります。
そして、もし天国で会うことになったら「元気だった?幸せだった?」って、訊こうと思っています。
彼はきっと「幸せだったよ。Mちゃんと一緒に遊べて楽しかったよ」って言うと信じています。