着付けの気づき

着付けの個人教室を行っている先生が、着付や着物に対するこだわりの思いを中心に語ります。

思いめぐらす、新しいあり方

2020-12-14 21:42:17 | 着付け教室
規模を小さくしたり、時間を短縮したり…
この度のコロナウイルスの感染拡大を防ぐための新しい生活様式のもと、冠婚葬祭のあり方も変化してきています。
自粛ムードが高まる中、そういう場で着物を着ることを躊躇する方も増えていると聞きます。

しかし着物業界が活性化するためには、着物を着る方が増えなければなりません。

幸い緊急事態宣言解除後、成人式の前撮りや七五三のお仕事はさほど減ったとは思いませんでしたが、結婚式関連は正直減ったと思わざるを得ません。
コロナ前でも着物を着る方が決して多いとは言えませんでしたが、今後、冠婚葬祭で着るような着物がすたれてしまわないかと心配するところです。

そんな中私が期待するのは、冠婚葬祭や和の習い事など、フォーマルな場以外で着用する、いわゆる普段着(日常着)として着物を着る方が増えることです。
日常で着る着物の中には自宅で気軽に洗える素材のものもありますし、
「綺麗にシワひとつなく着た状態がいいのだ」
とか
「しきたりやルールが難しい」
という気遣いも必要ありません。洋服の普段着と同じでファッションなのだから自由に、好きなように着れば良いのです。
日常的に着物を着てみれば、少なくとも「着物を着る」ということのハードルが下がっていくことでしょう。
実は冠婚葬祭で着るような着物も、普段着を着慣れていれば着ることへのハードルも下がるはずだと思います。
取り敢えず好きなように着てみるだけなら、そのために着付け教室に行く必要もなくなるかもしれません。

これからの着付け教室は、日常着を着ることに慣れた方々にその上の技術(いかに綺麗に苦しくなく手早く着るかとか、コーディネートの仕方、着せ付け方など)が学べる教室が求められるようになるかもしれないですね。

川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko

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