着付けの気づき

着付けの個人教室を行っている先生が、着付や着物に対するこだわりの思いを中心に語ります。

コロナ前の当たり前が当たり前ではなくなる時

2022-08-16 12:10:50 | 新型コロナウイルス
先月、主人が出張先から帰ってきたらコロナに感染していました。
羽田空港に着いた時、何となく体調に違和感があったので念の為空港の検査センターでPCR検査をうけたところ、翌日に正式に陽性結果を知らされたという経緯です。
家に着く前に事情を聞いていたので、帰ってきてからすぐ個室に隔離して過ごしてもらいました。しかしその後、病院の発熱外来も保健所もパンク状態になっていることを痛いほど思い知らされ、ホテルでの療養希望も叶わず、結局のところ療養期間10日間一杯を自宅で過ごすことを余儀なくされました。
結果私はその間主人の主たるお世話係となりました。当初は定義的には、私は濃厚接触者には当たらないということでしたが、コロナ患者と同居しているうえ、主たるお世話係でしたので念の為仕事をはじめ、諸々のことを自粛する事態となりました。
幸い主人も大事には至らずに回復し、私も健康観察期間中も何事もなく過ぎて胸を撫で下ろしましたが、その間生徒さんたちや着付けのお仕事でお世話になっている美容室さまには大変ご不便をおかけしました。申し訳ございませんでした。
今回のように自分自身に起こった体調不良や不慮の事故などとは全く関係なくとも、急に長期にわたり仕事が出来なくなるようなことが充分起こり得るのだということを痛感しました。そして今後の仕事の受け方について、その事の重大さを改めて考えさせられることになりました。
着付師は基本、一度仕事を受けた場合はいかなる場合でもキャンセルすることは出来ないという常識があります。ですが、いくら日常を気をつけていても感染者や濃厚接触者には突然なり得るし、天変地異などの災害に巻き込まれることだって可能性としてはゼロではありません。
それにしても今回は発熱外来の病院の先生がコロナに感染されて臨時休診になっていたり、近所の調剤薬局の薬剤師さんが複数人感染してお休みされていたり、運転手や車掌の人員が不足したことから某鉄道が一部の路線のダイヤの乱れが発生したりと本当に身近なところに影響が出てきています。
様々なサービスを受けることや一度交わした約束を守ることなど、今まで当たり前であったことが当たり前ではないということを改めて身近に感じる今日この頃です。

川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko

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