結婚という形式に違和感を感じ
無理に入籍せずに生活をともにする形を選択する
若いカップルが増えています
・事務的に意外に大変な改姓届作業が必要ない
・家を意識した従属関係が厭で対等な立場でいたい
・親戚付き合いに振り回されたくない
などのメリットを考え
成人したワカメも好きな男性と同棲しているとしましょう。
「事実婚」は「内縁」と法律的かつ事実的に同じ意味で
「夫婦になりました」と宣言するだけで
婚姻届を出してはいないが、夫婦同様の生活を送っていて
対外的にも夫婦としての関係をもっている男女の関係 とされています。
いわゆる“愛人”を「内縁の妻」と呼ぶことがありますが
“愛人”という場合は男性に
法律上の妻がいるということが前提になっています。
意外に曖昧にされていますが、両者ははっきりと区別されていて
「内縁の妻」は実際の妻に準ずる内容で
権利と義務が認められて保護されているのですが
一方、“愛人”は単に情交関係があるというだけで
法律的に保護されることはありません。
(もちろん、夫と妻が逆でも一緒です)
こうした間違った使い方が
法律上多く使われる「内縁」という言葉に
多少の後ろめたい語感を与えてしまい、それが嫌われて
社会的にはむしろ「事実婚」の方が多く使われています。
【事実婚で認められる主な権利と義務】
・夫婦の同居・協力扶助義務
・貞操義務、婚姻費用の分担義務
・日常家事債務の連帯責任
・夫婦財産制に関する規定
・内縁不当破棄による損害賠償および
内縁解消による財産分与
・遺族補償および遺族補償年金の受給権
・避妊手術の同意
・各種受給権
・賃貸借の継承
・公営住宅の入居 など
+携帯電話等の家族割引
(同一住所の住民票、同一生計証明書など必要)
ところが…(続く)