先月の義父の祥月命日の年忌法要は義母の生前に倣い
末寺の庵主(あんじゅ)さんにお願いして自宅で行いましたので
新盆の8月に行われた義母の「施飢餓(せがき)法要」、すぐに続いて数日後
毎年お盆の13日に続けているご先祖の墓参り以来のお寺でした。
「お寺に行く時は手ぶらで行くな」とは、誰からともなく教わった礼儀ですが
お包みするお布施はその都度、悩みの種です。
自宅においでになる庵主さんには、お昼ご飯と5千円を
毎回お渡しすることになっていますので特に悩むこともないのですが…。
年忌法要の際、お昼を食べながら庵主さんに
「施餓鬼法要に3万円をお寺に包んで行った」と言ったら「3万円 !?」とビックリされたので
「え、少な過ぎたのか?」と一瞬焦ったのですが、そうではなく逆に多過ぎたようなのです。
周りに尋ね、少な過ぎても後で結構、気になりますが
多過ぎても何か損をしたような気分になるのですから不思議なものです。
今回はその反省もあり、庵主さんから聞いた金額の1万円、表書きは「上」としました。
12月8日にこの法要を行うのは
仏教の開祖、釈迦が悟りを開いた日に因んでのことなのだそうです。
中央の戒師(と呼ばれるらしい)はこの付近の曹洞宗の本寺
つまりは当家の菩提寺であるこの寺の方丈さんが勤め
周りに15人ほどの末寺の僧侶が従って一連の儀式が執り行われました。
昨年12月8日からこの7日までに亡くなられた方の遺族、およそ70名が参列した一連の儀式は
約1時間半に及び、配られたホッカイロと2台のファンヒーターはほんの気休めにしかならず
多分、気温は5℃程度の本堂の中は寒いのなんの
最後に「お血脈」をいただく際は正座までさせられて、私にはまるで修行のようでした。
お血脈:縦×横12cm (右は単なる袋です)
帯封の下に「血脈」と書かれています。
開くと縦1m、横30cmの大きさはあり
特別な畳み方をされているので開くと元に戻せないそうです。
お寺で中を見せてくれましたが、開祖の釈迦以降
達磨、道元を含むこの寺の住職までの77代の系図が
びっしりと1本の赤線で結ばれて書かれていました。
義母を含む今年、仏になった方々は78代目になるそうです。
袋は破棄、左のお血脈のみを
来年の彼岸やお盆の墓参りなどの際に墓に納めます。
前回のお施餓鬼の時もそうでしたが
特に寒い本堂での“修行”の後でゆうに200人は一度に会せる広さの
庫裏(くり)でいただいたこのお昼の幕の内弁当は美味かった!
次は年明け2月に一周忌法要を営むことになるので、着ついでに予約を入れておきました。