衆議院選挙も終わり、今後の政策に対する様々な論説が賑やかです。
個人的には、結果を見る限りにおいて、今や国民が一番期待することは、
自分の懐をより豊かにする経済振興豊であって、あれだけ騒がれた原発のことなど
弐の次、参の次で構わないとなったことに注目しないわけにはいきません。
私がかつて雑学として「エネルギーと脱原発」のことを取り上げた際の結論も
「とりあえず出来得る限りの安全対策を施した上で止むを得ずそのまま使用しましょう」という
“日和見主義”的なものでしたが、まさにこの選挙結果も同じ立ち位置に見えます。
使い古しの火力発電所をまた引っ張り出して枯渇が取り沙汰される化石燃料にまた頼りながら
実際には僅か数%のシェアしかない自然エネルギーに一気に過度の期待を持つことが
いかに現実的ではないことくらい、多くの人は知っていたはずに違いないのですが
震災後のマスコミの報道があまりに扇情的に原発を悪魔のような存在に仕立て上げたものだから
誰一人として“原発やむなし”を口に出せない雰囲気に一時的に世の中が
なってしまっていただけと思わざるを得ないのです。
あれから1年9カ月、津波被害の観光地には旅行でお金を落として復興に協力したけれど
放射線被曝の恐れのある食品は口にせず、その地方の観光地には行かないようにしながら
未だに30万人を超える避難住民については、いずれは税金で国がなんとかするからと
所詮、他人事を決め込むようになったことはしょうがないことでしょう。