朝から快晴だったため、いても立ってもいられず
またまたオープン割引期間の戸隠に行ってしまいました。
“他人に教えるのだから一応、念のため”と始めたスキーの基礎的滑りのうち
今風の「プルークボーゲン」を試してみたくなったからです。
実際の現地は のち
時々
脚をハの字に開いてスピードを殺す姿勢・構え(プルーク)を保ったまま
ターン(ボーゲン)する滑りを実際のシーンですることは、もはや、まずありません。
ただ、前の様子が分からない林間コースやリフト乗り場付近の下り坂でごくごくたまに
することがあるかないか程度なのですが、スムーズにできることが一つの目標になることは確かです。
プルーク姿勢自体が転倒防止、つまり自転車の補助輪の意味がありますし
何よりもブレーキが効くという安心感はスピードに対する恐怖心のある初歩段階では大切です。
さらに、訓練としての効能も非常に大きく、板の裏で雪をとらえて押す感覚に慣れて
いずれぶつかるパラレルの壁を低くするにはこの方法しかないとされています。
初歩から一歩進んで初級になると、カービングスキーにおいては
プルークボーゲンから先の練習は何一つ完成させずに使い捨てながら先に進み
肩幅スタンスのパラレルの練習に一気に進み、これに到達させるというのですから
全てはパラレルに近づくための練習という位置付けになります。
そんなことを確認しながの緩斜面でのたった一人のプルークボーゲンは
何となく気恥ずかしいばかりでなく、疲れるのなんの…
だって、ご覧の通りのガラガラぶり、結構ガリガリの最大斜度31度の急斜面を
大回り・小回りを駆使したカービングターンの鍛錬で滑り下りた後のため
息は上がってハアハアゼーゼー、膝はガクガクなのですから。
やっぱりプルークボーゲンは集団でチンタラやる方が似合っているようです。
ところで、今日の時点ですでに年内3回
22日(土)・24日(月)・27日(木)がスキーの予定で埋まっていますが
明日の前線通過とその後のクリスマス寒波のための天気は期待できそうもありません。
〇プルーク(独語)…スキー板のトップ側を閉じた“ハの字”にする構え・姿勢。
まっすぐ滑ろうが曲がろうが、はたまた止まっていてもプルークです。
ちなみに、板が平行だと「パラレル(英語)」です。
〇ボーゲン(独語)…曲がることを指します。止まっていたり直滑降(ファーレン)状態ではありません。
「ターン」との違いはボーゲンのほうが制動要素が多い、ということで区別しているようです。
つまりはボーゲンは“ブレーキをかけながら、強引に捻じ曲げる”といった感じで
一方、ターンは“ハンドルを切ってあっさり曲がる”ニュアンスがあります。
元々の言語の意味というよりSAJ教則に寄りますので結構曖昧です。
(参考)
〇プルークターン…プルークボーゲンをこう呼ぶこともあります。
和製語:プルーク(独語Pflug)+ターン(英語turn)
〇シュテムターン…スキー板をハの字に開いてターンのきっかけをつかみ
ターンの後半にスキー板を揃えてターンする方法。
今ではこれだけを単独で練習する意味はないとも聞きます。
和製語:シュテム(独語Stemm)+ターン(英語turn)