スキーのレッスンコーチのお話にはどうも何本ものルートがあるらしく
私にはその辺の事情がよく分かりません。
2回目となる今回は前回の小丸山とは違うルートのようですが
栃木県からみえた〇〇中学校の二年生約70人
全員参加のスキー教室におけるレッスンでした。
初日の午後から最終日午前までの3日間
生まれて初めてスキーを履く本当の初心者班の5名
二日目からは経験者班から2名の編入もあり、男子7名を受け持ちました。
(午前12時頃でも-8℃)
1日目は快晴、2、3日目ともに一転して雪が舞う天気でしたので
標高2000m近いこの場所では朝が氷点下10℃
昼過ぎでも-5℃までしか気温が上がらない中、転ぶことは止むを得ないとしても
雪まみれの冷たさと吹き付ける風雪の寒さに耐えてよく頑張ってくれました。
特に、自らの暴露では2日間で24回転倒したという長身のN君と
同じくらいの回数転びそのたびに板を外さなければ起きれなかった体重過多のM君にとっては
ずいぶん過酷な経験になってしまったことでしょう。
そして私にとっても、“初めて”という同一条件下においては
やはりその子の持つ身体のバランス感覚や運動能力が
そのまま結果としての滑りに表れてしまうことは止むを得ないとしても
そうした子供たちを落ちこぼれないようにするための、一人ひとり違う欠点克服法を
今後学ばなければいけないことに気付かされたのでした。
また、最後の1本で初めて乗ったリフトの中間のごく一部の急斜面では
転倒の多いN君とM君の気持ちが二人同時に萎えて立ちすくんでしまい
通りかかった別の班の担当コーチ、同僚のMさんに協力を依頼し
一人ずつ下まで下ろすというご迷惑をかけてしまったことには大いに反省しています。
ただ、この散々手間をかけさせられたM君が閉校式前にポツリと言った
「俺、スキーにはまりそう…」は全くの予想外の、なんとも救われる一言になりました