保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

リンゴ農家を傍から見る・・・③石(こく)について

2013年08月14日 | 世の中のあんなコト、こんな事

人口約3000万人のうちの実に80%が農民の江戸時代
その大半が最大の基幹産業である米作りに携わっていたのですから
まさに国を上げて米を作っていたことになります。

面積を表す日本の単位である“反”も元は
「米1石の収穫が上げられる田の面積」として定義されたものでした。

この体積(容量)の単位の“石”は
「1年間に成人が食べる米の量を1石」としたものです。

つまり、かつて日本人は1日3合の米を消費していましたので
3合×365日=1000合の米が
1反=300坪(=10a=1000㎡)の田んぼで収穫できたことになります。

ちなみに、1石 =1000合=10斗=100升、米俵だと約150kg=2俵半です。
(1日当たりにすると0,4kg)

これにより、戦をするのにどれくらい兵士の食料が必要か
例えば30日の戦になると予想すると0.4×30日で一人当たり12㌔
5000人を派兵するなら60トン、1000俵(400石)の米を確保しなければなりません。

また、相手はどれくらいの兵力がある国か、例えば、加賀百万石だと100万人の兵士を
1年間食べさせることが出来る規模の大きな国という判断が付くことになるのです。

意外と知られていませんが、徳川幕府自体は400~500万石だったそうです。

俵(ひょう)は1つの俵(たわら)に入る米の量(体積)ですが
一般的な米の密度はほぼ同じであるため、同じ体積の米であればほぼ同じ重さとなるので
今日では俵は米の重さ(質量)の単位となっています。

 1俵=4斗=72 リットル(体積)=60kg(質量)

江戸時代の絵画には、これを担いでいる人足の姿がよく描かれていますので
成人男性が持つことができる限度の重さだったのかもしれません。

参考までですが、現代社会の宅配便はドライバー1人が積み下ろしをしますので
60㌔はおろか、30㌔を超える荷物は重量オーバーで引き受けてもらえず
複数にするか、もしくは宅配便ではない普通便にしなければなりません。

ところで、日本では明治時代に1升=約1.8L(リットル)と定められましたので
1斗=約18Lとなり、この容積の直方体形のブリキ缶はかつて
「一斗缶」と呼ばれていましたが、今の正式名称は「18リットル缶」です。

灯油などを入れるプラスチック製の容器(通称:ポリタンク)は
一斗缶の代替として作られたもので、その容積は1斗(18L)か
それより少し多い20Lになっています。

 

 

コメント
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