冬のスキーで何度も訪れている横手山頂ヒュッテは
標高2300mの現地でパンを焼いて売っているので
“日本一標高が高い所にあるパン屋さん”とされています。
クリームパンをプライベートの時に1度だけ口に出来たことがあっても
雑誌などに必ず紹介される「ボルシチセット」と「きのこセット」は
今まで一度も食べたことがありませんでした。
初心者用スキーレッスンでは都会の中高生の生徒さんも知っていることが多く
先シーズンだけで4~5回はここまで連れて来ているのですが
食事の予定に組み込まれていることはなく、せめて菓子パンだけでも、と言われても
多分、作る数が少ないためでしょう、午後にはすでに売り切れてしまっているのです。
そもそもこの標高では冬場は1週間のうち4~5日は悪天候のことも多く
氷点下20℃以下にもなるここまで上がるで気になれないどころか
強風でリフト運行が出来ない日が少なからずある上、なによりも初心者の場合
滑り下りる林道コースの一部にはボーゲンでは難儀する個所もあって
全員がある程度まで上達してからでないと私自身が苦労する羽目になり
それには日程的な制限もあって、なかなか思うようにならないという事情もあります。
今回、猛暑・酷暑の都会を逃げて毎年遊びに来ている女房の友人を
どこかに連れて行く運転手役を今年も請け負うことになり、ちょうど良い機会と思い
「標高2300mの名物料理を昼に食べますが、さてそれは何でしょうか?」というクイズの下
ここを訪れることにしたのでした。
お盆をとっくに過ぎているのにさすがは日曜日の志賀・草津ルート
スカイレーターと呼ばれる“動く歩道”とリフトを乗り継ぐ乗り場がある
標高2100mにある通称「のぞき」の駐車場は
ちょうど正午直前のお昼時のせいもあり満杯の盛況ぶりです。
10分間で2300mまで運び上げてくれるこれら乗り物のセット料金は往復900円ですが
800円になる割引券をプリントアウトして持って行きました。
そして、昼時の早い時間に着けたので無事「ボルシチ(コーヒー付)セット」を食すことができ
ちょっと高い3人分4500円は女房が負担しましたし、雲が多く遠景はロクに見えなくても
まだ強い陽射しと冷たい風に吹かれながらの屋外のテラス席では
“街中では普通の味”もやけに美味く感じたのでした。
ちなみに、「きのこ」の中身は私は特に好きではないクリームシチューだそうです。
また、こんな山の上での名物が焼き立てパンというクイズの正解はありませんでしたが
女性2人に「大満足!」と喜んでもらえたのでよかった、よかった!
ただ、私の唯一つの心残りは、着いた時には
たくさんあったので後回しで大丈夫だろうと思ってトレーに取らなかった菓子パンが
30分後の食べ終わった頃には、もうたった一つも残っていなかったことです。
やっぱ、早く取っておけば良かったなぁ…。