私はO君、Mさんの2人と個別にお付き合いがあり
それぞれの言い分を聞ける立場にあるのですが、夫婦の関係は百組百様
とても聞いただけでは実態は分からず、どちらの味方になることも出来ません。
離婚が現実の騒動になる前は、奥さんであるMさんからは
旦那のO君への不満をよく聞かされました。
一方のO君からはMさんをけなす内容の話は聞いたことがありません。
ただし、まあ、当然と言えば当然の如く
騒動勃発の後は一転、非難ばかりを口にするようになりました。
当初はO君から「相手に漏らさないように」と一言添えられながら
途中経過なども直接聞いていましたが、それ以降なかなか会う機会がなく
わざわざ野次馬的に尋ねるのも気が引けるので
今では彼の友人から間接的に状況などを聞けるだけです。
他方、Mさんとも会う機会がなくなり
たまにメールのやり取りでのみ情報を入手しています。
私にとっては、どちらに対しても余計なアドバイスをして後で恨まれるより
当り障りのないこの程度の関わりのほうが、ある意味、助かっているとも言えます。
ところで、これまでのO君の口ぶりからは、Mさんの浮気で離婚するのだから
当然、2人の子供は彼が引き取って実家で育てる、その上でMさんとその浮気相手からは
それぞれ(最高で)500万円ずつの慰謝料をもらいちょっとお金持ちになる
という“勝ち”パターンの思惑があったように見えました。
そして、「子供に固執せずフリーな身で再婚を目指したら」との
私のアドバイスには「女はもうコリゴリ!」。
(まだ若いのにそこまで懲りてしまうものでしょうか)
一方のMさんは最初から
「自ら招いた事態なのでこれを受け入れて一生懸命頑張る」という
半分は反省し、半分は今後の自分を鼓舞する
つまり、取り方に寄ってはまるで“負け”を覚悟しているようでした。
さらに、本人の口から浮気相手とは再婚しない(出来ない?)とも。
確かに浮気は、特にそれが旦那にバレて証拠まで取られしまったのは最悪です。
しかし、“子供から引き離される・慰謝料の請求が上がる・浮気相手とは別れる”
覚悟からすでに定職に付き、一人暮らしを始めているMさんを
当初応援したかった心情はまさに“判官びいき”というものでしょう。
もっとも、世間では昔から
「男ヤモメにウジが湧く、女ヤモメに花が咲く」と囁かれているのですから
正確には2人とも“ヤモメ”ではないにしろ、女の一人暮らしの方が
今後は華やかなものになって行く可能性が高いのかもしれませんが…。
(続く)