母を八王子から連れて帰ってから、色々覚悟も変わった。
今まで昔の母の事を思い、こんな事くらい自分でやればいいのに出来ないわけじゃないし情けない。自分を甘やかしてやらなきゃ衰えてしまう。そうなれば私が大変だと出来ないと言う母にキレテいた。
母の面倒を看る覚悟の無いまま、介護生活に入らざるを得なかった自分の身を呪っていた。
1月に姉に17日間母を預けた時、これを最後になるべく文句を言わずに母を看ようと自分の覚悟を新たにした。
その筈なのに。
それでも88才と言う年齢の母は、一日一日衰えて行くものだ。
寝たきりで居るからなおのこと、ふらついて転んだり、大便がトイレまで間に合わなかったり、手を煩わせる。
そんな時、キレたい自分をグッと堪える。
私の日常は朝の家事をこなし、外出出来るほどに自分の身を整えると、もうすぐお昼の支度をしなければならない。
さっき片付けた鍋や食器をまた出してお料理・・・
まるでさいの河原だ。
昔は朝の片付けが終ると、夕方まで丸々自分の自由の時間だった。お昼はお茶漬けで済ませたり、外出先で食べたり本当に自由だった。
今は3食料理嫌いな私が作っている。
お昼の後は買い物に、帰って来て母の入浴が待っている。
そして、夕飯の支度。
その間に、お下のてんやわんやがあったり・・・・
最近では覚悟も諦めもついたので、頭に来なくなって、冷静に対処できる。
母はもう赤ちゃんなんだ。あの毅然とした母はもう居ない。そう思うと諦めもつくが、覚悟を決めたものの、たまには丸一日何もしないで寝て暮らせたらなぁ~と思う。
パソコンを開く時間も近頃では5分か10分程度で、ブログもBBSもほとんど携帯に頼っている。
思う存分色々したい。
それでも月に2回のギターの時だけは、私の最も自由な息抜きの時間なのだ。
この日ばかりは誰にも文句を言わせずに、好きな様に時間を使う。
これが私へのご褒美だから、ギターだけは我儘をさせてもらう。これが無ければきっとやって行けないだろう。