母の日記

思い出
1982年頃のMix犬のベル



ブログを書いていると、母の日記の事を思い出す。

母の日記はいくつ頃から書き始めたかは知らないが、
私の物心のついた頃にはもう書いていた。

こう言うブログの様な、人に向けて発信するものでは無くて
当たり前だけど、極々内輪な、個人的な物だった。

その、母の日記を時々私達に読んでくれるのだ。
何月何日pimocoがどうしたこうしたとか
自分の事が書いてあると嬉しくなって、
そんな事があったねと、姉と母を囲んで
昔の自分達を懐かしんだものだった。

何度か自分も母の真似をして、日記をつけようと、
1年の初めに思うのだが、いつも三日坊主で終わっていた。
何か特別の事を書こうと思ったのかもしれない
それが失敗の素だったのかな
まぁ、そんな訳で私の日記は続かなかった。

母の日記はそんな特別なこともなく
日々の事が坦々と綴られていた
そんななんでもない日常が、
後になって懐かしい思い出になっていた。

何十年も前の自分と巡り合いたい
あの、母の日記は今どこに行ってしまったんだろう？


そう言えば、去年の今頃は未だ母は日記を書いていた
寝たきりの母が書く日記は、
その日に食べた献立だった。
ミミズがのたくった様な読めない字だったけれど
母にとって日記を書くという事は
生きている証しだったのかな。



　
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