図書館で「戦争中の暮らしの話」というほんを借りてきた。平成7年に暮らしの手帖から出版された本で
戦争中の衣食住等々について、写真やイラスト、一般の人の文章などの様々をまとめた本である。
ぺらぺらとめくっていたら、その中に三鷹市のIさんが犬を連れて疎開した話を書いていた。
そのころ、犬の毛皮は防寒によいとのことで飼い犬を供出させ、殺して毛皮を利用しようというわけである。
「犬はなるたけ供出するようにという回覧板」が回ってきたころの話で、Iさんは郷里に疎開する時、犬を一番大きなリュックに入れて、頭に成田山のお守りを
しばりつけ、一晩中連結板の上で犬をかかえ、寒さのあまり、おもらしをしたほどだったらしい。
それでもどうにか郷里につくと食料事情は東京よりましだったが、翌年になると犬を全部供出ということになっていた。東京ではなるたけだったのが
田舎では強制になっていたのだ。
漁師が登録してある家を回って命乞いする飼い主の前で撃ち殺すなどの非道な行いが横行したようだ。幸い、この犬は登録していないうえに、犬狩りは
3日間だというので、睡眠薬を飲ませてなんとか助けることができたらしい。
pochiも犬を亡くして1年余りでそろそろ飼いたくなってきた気持ちも出てきている。以前、手に入れたブリーダーに電話をしたらなんと倍の金額になっていた。
冗談じゃないよと断った。ショーに出すわけじゃなし、ペットにはペットなりの相場があるんじゃないか。
ところで、戦争中我が家は東京だが、少しでも灯りが洩れていると、○○さん灯りが洩れてますよと班長が回ってきたらしい。
日本は戦争責任をすべて占領軍・外国に任せてしまった。本来ならば自分たちで始末をつけなければならないのを、一億総懺悔などというごまかしのために
極めて不十分な戦後になった。
本来ならば、殺した犬の肉で酒盛りをした漁師や班長なども含めてそれなりの刑に服すべきなのだ。そのうえで占領憲法から自分たちの憲法を作るべきだったのだ。
占領憲法をありがたがっている連中も、実はまだ戦争の総括をしていないのではないかと思うのだ。
沢村貞子「私の浅草」も借りてきた。その中に「萬盛庵物語」という1編があった。この店名には記憶があった。
池波正太郎のエッセイで彼の祖母だと思ったが「本筋だよ」と褒めた蕎麦屋だと思う。勝手にもっと一般的な蕎麦屋かと思いこんでいたが、敷地が300坪はあり、
離れもあるようなしゃれた造りのようで、この本を読まなくてはそんなことはわからなかった。
戦争中の衣食住等々について、写真やイラスト、一般の人の文章などの様々をまとめた本である。
ぺらぺらとめくっていたら、その中に三鷹市のIさんが犬を連れて疎開した話を書いていた。
そのころ、犬の毛皮は防寒によいとのことで飼い犬を供出させ、殺して毛皮を利用しようというわけである。
「犬はなるたけ供出するようにという回覧板」が回ってきたころの話で、Iさんは郷里に疎開する時、犬を一番大きなリュックに入れて、頭に成田山のお守りを
しばりつけ、一晩中連結板の上で犬をかかえ、寒さのあまり、おもらしをしたほどだったらしい。
それでもどうにか郷里につくと食料事情は東京よりましだったが、翌年になると犬を全部供出ということになっていた。東京ではなるたけだったのが
田舎では強制になっていたのだ。
漁師が登録してある家を回って命乞いする飼い主の前で撃ち殺すなどの非道な行いが横行したようだ。幸い、この犬は登録していないうえに、犬狩りは
3日間だというので、睡眠薬を飲ませてなんとか助けることができたらしい。
pochiも犬を亡くして1年余りでそろそろ飼いたくなってきた気持ちも出てきている。以前、手に入れたブリーダーに電話をしたらなんと倍の金額になっていた。
冗談じゃないよと断った。ショーに出すわけじゃなし、ペットにはペットなりの相場があるんじゃないか。
ところで、戦争中我が家は東京だが、少しでも灯りが洩れていると、○○さん灯りが洩れてますよと班長が回ってきたらしい。
日本は戦争責任をすべて占領軍・外国に任せてしまった。本来ならば自分たちで始末をつけなければならないのを、一億総懺悔などというごまかしのために
極めて不十分な戦後になった。
本来ならば、殺した犬の肉で酒盛りをした漁師や班長なども含めてそれなりの刑に服すべきなのだ。そのうえで占領憲法から自分たちの憲法を作るべきだったのだ。
占領憲法をありがたがっている連中も、実はまだ戦争の総括をしていないのではないかと思うのだ。
沢村貞子「私の浅草」も借りてきた。その中に「萬盛庵物語」という1編があった。この店名には記憶があった。
池波正太郎のエッセイで彼の祖母だと思ったが「本筋だよ」と褒めた蕎麦屋だと思う。勝手にもっと一般的な蕎麦屋かと思いこんでいたが、敷地が300坪はあり、
離れもあるようなしゃれた造りのようで、この本を読まなくてはそんなことはわからなかった。