●青空文庫で「銭形平次」「半七捕物帖」のそれぞれ第一作を読んだ。平次のほうはテレビ等のイメージが強かったが、平次の「金色の処女」は原作を読んでいると意外な感じが強かった。なんだか飛躍が多く、妻も「おしづ」というのかと思い込んでいたが、原作では「しいぼう」と呼び掛けていた。また、働いているのが水茶屋で人気ものだった等々あるにせよ、正直、当時これがなんでこれがそんなに人気があるのか不思議な印象を持った。
これに対し、半七の「お文の魂」のほうが丁寧にというか作られているように思えた。逆にいえば平次はテレビの1時間にしやすいような飛躍が多いからこそ手軽に読んでいけるのかなという気もした。
これに対し、半七の「お文の魂」のほうが丁寧にというか作られているように思えた。逆にいえば平次はテレビの1時間にしやすいような飛躍が多いからこそ手軽に読んでいけるのかなという気もした。