行ってみませんか... こんな 素敵な世界へ

好奇心旺盛な長年の体験で、行って、見て、食べて、泊まった素敵な世界を、皆んなにちょっぴりお裾分け...

ポルトガル 4 エキゾチックで懐かしい 遠くて近い国 <マテウス と ブラガンサ>

2020-09-07 01:09:38 | 素晴らしき世界/ポルトガル
SOLAR DE MATEUS (マテウス邸)


ブラーガから東南東へ1時間
VILA REAL(ヴィラ・レアル)という町ありて

その町外れ
マテウスという字(あざ)に鬱蒼たる木立に隠されたる
名高い大邸宅あり

その名もCASA DE MATEUS (カーサ・デ・マテウス)と言い
SOLAR DE MATEUS『ラール・デ・マテウス(マテウスの太陽)』
とも呼ばれる


フランス語表記ではMANOIR(屋敷)とよばれている
日本で言えば
さしずめ「庄屋屋敷」とでも言おうか
下級貴族のお屋敷


敷地の門を入り
木立を抜けて行くと

見えた



これですよ

この池に映る正面の光景は
ポルトガルの文化や観光を振興するポスターには
必ず使われる代表的光景のひとつ


池を迂回して正面に近づく




L字型の正面左右の翼の間奥に
どこかで見たような階段が...


残念ながら
お屋敷の中には入れないが
その正面階段のまん真ん中の下から奥に抜けられる






こんなのを見ながら進むと両側に建物が





こんな感じだったり


中庭のようになって





こんなのや




こんなのも見えて

また大きな建物の中央をさらにくぐり抜けると
正面とは反対側のお庭に出るのです




まっすぐ進む




よく見ると
池の向こうの木立の真ん中が通り抜けられる緑の回廊

そこに入って振り返ると




今通り抜けてきた出口が見えました

あとは歩き回るのみ













正面の建物の反対側にもう一棟あるわけで

それの全景が




こうなります


この『マテウス邸』はお庭を拝見するだけですが
充分に見応えがあります

何より
正面池越しの写真が取れれば「お宝」ですね



※  ※  ※


これから
スペイン王国に組み込まれていたポルトガルで
最初に『王国』を宣言したブラガンサ公爵家の発祥の地『ブラガンサ』へ
行ってみよう


南北に細長い長方形の国土のほぼ右上の角まで
マテウスから北東へ2時間半

丘の上が
中世よりその姿を今日に留める旧市街

もしドローンがあれば
丸っこい輪郭の旧市街全体が城壁で囲まれたままの姿の
写真が撮れるはず





ひときわ大きく聳えるのは1187年創建の
『ブラガンサ城』

ここの城主『ドン・アルフォンス1世』が1139年にポルトガル国王を宣言
爾来現在のポルトガル共和国開始の1910年まで
ブラガンサ家がポルトガルの王室を守った

ちなみに町自体は古代ローマに起源を持つ





旧市街をぐるりと取り囲む城壁に開いた市門





銅像は1464年のブラガンサ公爵アルフォンス公



旧市街の中は
こんな感じで丸石の石畳の小路が頂上へ導く




中を見るとこう






やや進んで外を振り返るとこう



そして視界が開けるとお城が現れるのです
いきなり






その近くに教会と中世の市庁舎がある




『サンタ・マリーア教会』

ロマネスク時代(12世紀まで)の教会堂だが
18世紀に完全レストア済み

正面扉口左右の「ねじねじ柱」は大航海時代以降のポルトガル様式の定番

内部は
彩色された石造りアーチ天井の様に見える
見事な騙し絵の天井が残っている






その『サンタ・マリア教会』の向かって右に
接する様に建つ建物が




ポルトガル全土で
確認されている現存する最古の市庁舎『Domus Municipalis』
時代は12世紀!




内部は
5本の大梁のむき出しの天井が美しい

周囲に石の作り付けのベンチが囲んでおり
訴訟や仲裁を求める村人が役人や書記官の順番を待ったそうな








ちなみに丘のふもとの16世紀以後の「新市街」は活気にあふれ
旧大聖堂(セ)もある




このブラガンサの街はすでに「司教座」ではなくなり
従って「司教/大司教」もいないので敢えて「旧大聖堂」と呼ばれている



ブラガンサ県の小邑「オウテイラ』村にも
一見に値する教会があることを
最後に記しておきたい






では最後にもう一度『ブラガンサ城』



続く


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