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地中海の『美の島』 コルシカ島 2 < バスティア > 北の中心都市

2021-08-11 00:21:26 | 素晴らしき世界/コルシカ島
巻頭写真 : バスティア「旧港」

「Ile de la Beauté 美の島」と呼ばれる『コルシカ(コルス)島』は
島ではなく
海からいきなり突き立った高山と言われる



コルシカ島は
右手を握った拳を親指だけ立てて内側から見ているような形をしている
左上から右下に袈裟懸け二切り捨てたように斜めの境界線で別れて
右上が『Haute Corse 上コルシカ県』
左下が『Corse du Sud 南コルシカ県』
と二つの県がある

Map by ⒸLa Documentation Française

上コルシカの県庁所在地は『Bastia バスティア』
南コルシカの県庁所在地は『Ajaccio アジャクシオ』
ちなみに島全体の首都は「アジャクシオ」

まず「バスティア」から訪ねてみよう

まず当然港から始まる


右の突堤から左が港で
フェリーが見える正面奥が新しい大きな港
左奥が旧港



旧港は他と変わらず
プレジャー・ボートと小型漁船の停泊地となっている


港に向かってすぐ奥に『洗礼者聖ヨハネ教会』がシンボリックに
港を見下ろす
港を挟んでこの協会側を「Terra Vecchia 旧市街」と呼び
古代フェニキア時代から人が住んで集落があった場所だが
教会その他仕様な建物は18世紀終わりフランスに帰属した頃に建て替えられている

港に向かい合ってすぐ左側
教会の反対側の小さな岬の岩の上に14世紀にジェノヴァ総督が館を建て
15世紀になって「Bastiglia 城塞」を建て城壁で周りを囲んだ
そこから町の名前「Bastia」が誕生することになった
その際「城塞」側を『terra Nova 新市街』と呼ぶようになった
現在も「Citadelle 城塞都市」として残っており
バスティアの「町」の起源となる

『Citadelle de Bastia』

「シタデル」を海側から見ると




塔は「Chapelle Santa Crus 聖十字架礼拝堂」



最先端

この城塞都を陸側から見れば

『Bastion San Ghjuvanni 聖ヨハネ櫓』

『Bastion San Carlu 聖カール櫓』

『Bastide Santa Maria 聖マリア櫓』

『Bastion San Gerolamo 聖ヒエロニムス櫓』

「シタデル」の港に近い側の角に
ジェノヴァ支配時代の「総督府」が建っている
現在は博物館になっていてこの外側の入り口から入れるが
総督府「Palais des Bouverneurs」自体は城壁の中からしか正面は見られない

『Porte Loius XVI ルイ16世門』

500年間に及ぶジェノヴァ支配の間コルシカ人たちは常に解放闘争を続け
住民弾圧が及ばなくなったジェノヴァはルイ15世に島を売却
フランス兵がバスティアに上陸すると
ジェノヴァからの経済的解放者として熱狂的に迎えられた
その後
ルイ16世に捧げる記念碑的城門が作られた

「Palais des Gouverneurs 総督府宮」



この「総督府丘で」の中は「バスティア市立美術館」になっている

総督府宮の中庭


『ギリシアの陶器』紀元前4世紀 アレリアで出土

『イタリア半島先住民族エトリュスクの壺』紀元前4世紀

『大理石の墓碑銘板』1〜2世紀 ルリで出土


『ジェノヴァ・アルビゾーラ・モンテルーポの彩色陶器』16〜18世紀

『ジェノヴァ共和国紋章入り総督府の椅子』1585年頃


フレデリック・ド・メルセィ『バスティアの港』1839年


リュシアン・ペリ作『バスティア遠景』20世紀初頭

イニアス・ルイ・ヴァレーゼ作『パスカル・パオリの肖像』19世紀前半
ジェノヴァ支配と戦って最初にコルシカ独立を宣言した
『自由コルシカ共和国』の初代大統領

『ナポレオンのデス・マスク』大理石 1833年

総督府宮の建物を海側に出ると城壁の上のテラスのでられる




「シタデル」の中に戻ろう

「Palazzu Zerbi ゼルビ邸」
現在1階はレストランになっているが
かつてのジェノヴァの有力者「ゼルビ家」の屋敷


『Palazzu di Nobili Dodeci ノビリ邸』

「Palazzu Viacuvile 思郷館」


『Ancienne Cathédrale de Santa Maria Assunta 被昇天の聖母マリア旧大聖堂』
16世紀ジェノヴァ統治時代のもの


同 正面を横から

身廊から内陣を見る

左が身廊 右が側廊


内陣部の天井

Leonoro dell'Aqula 作『被昇天の聖母』16世紀

この旧大聖堂に隣接してあるのが


『Oratoire Santa-Crus 聖十字架祈祷室』


北側入口

身廊

翼廊

翼廊祭壇部の天井

身廊祭壇部の天井


この礼拝堂にはパティオがある


南側入口



「シタデル」の中の道は狭い小径が多い





総督府から城壁の方を眺める

さらに
城壁を回ってみることもできる


こんな光景だったり


こんなだったり

昔の火薬庫




『テーラ・ヴェッキオ』側に戻ってみよう



「Terra Vecchia 旧市街」と呼ばれる地区のシンボルは
やはり『洗礼者の聖ヨハネ教会』


内部は他の教会と同様で
イタリアの影響が大きいコルシカならではの「バロック」と「ロココ」


聖ヨハネ教会から北に程なく
小さな礼拝堂がある
『Oratoire Immaculée-Conception 無原罪のお宿り祈祷室』




さらにその北側に
やたらに広い広場がある


『Piazza San Nicola サン・ニコラ広場』

長さ300mにも及ぶこの広場は
東側は眺望が海で大型フェリーが出入りするのがよく見える
そして
ナポレオンの遺体が「セント・ヘレナ島」からフランスに帰ってきた頃建てられた
「古代ローマ皇帝の衣装の皇帝ナポレオン」像が建っている



こちら側「テッラ・ヴェッキア」には伝統的な民家は多い


一応修復されているものも


まだ修復の手の及んでいないものも


新建築も伝統建築に準じた意匠で建てられ
同じように「オークル(黄土)」で化粧されている

では
次回から島を一周しながら各景勝地を訪れることにしよう
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