〔いつもの朝〕
五時起床。
とりあえず、内職。
やっと九月が終わった。
でも闘いは終わらない。
こんな生活4年続くのだろうか。
今は成し遂げるという、根拠のない自信に満ちている。
4年後には、ミオをこの村から旅たたせる。必ず。
そして、彼女が結婚する前夜に、どうしても渡したいものがあるのだ。
それを手にするまでは、負けない。
〔気性〕
ミオは至って静かな子だが、
妙に我慢強い子だ。
埼玉のおかあさんもそれを心配している。
「じっと我慢しちゃうから」昨日は涙声だった。
「ショウちゃん、しっかり見てあげてね‥」
ああ、このおかあさんも、私は守ってあげないとって、想うのだった。
愛する人が、哀しむのはもううんざりだ。
愛するひとを想うと、何故涙が出るんだろう。
私は心を病んでから、すっかり泣き虫になったけど、
これでも、昔よりはたくましくなってるよ。
そうさせてくれたのは、
やはり、愛するひとがこうしていてくれるからだ。
その人の涙なんか見たくないと強く望む。
笑顔に向き合っていられることが幸せなんだと気づいた。
ありがとう。
勇気をもらってる私の方が、きっとみんなより幸せ。
私がそれでいいんだから、きっと間違いなんかじゃない。