薬を飲んで、
否応なしに落ちる日もあれば、
何故か全く眠れない日もある。
本当に不思議なんだけど。
午前6時に起きて、
土鍋で玄米を炊く予定でいたのに、
4時まで眠れなかった。
実際、その後もちゃんと寝れていたかどうかわからない。
とりあえず、予定通り起きて
玄米炊いて、
炊き終わりを待つ間に掃除して、
そこから、
耐え難い眠気が来た。
理不尽すぎる。
出勤までまた少し寝ていたら、
いつも一緒に寝ている
豆しばのぬいさんに、
牙を剥かれて襲われる悪夢を見た。
かわいいぬいさんの目は
笑っていなかった。
…名を与えていないから、
腹を立てている?
他の子たちは名前をあげたけど、
豆しばは、立派な呼称だと思っていた。
名を与えられたものへの激しい嫉妬心。
名を与えない主への、
激しい苛立ち。
そんなドス黒い、
ぬいさんの感情を感じた。
ぬいさんは、本気だった。
ちゃんとした名前のためなら、
全面戦争だって辞さない、
というぬいさんの「本気」を
感じた。
私が、他の子の名を、
呼ぶ度に、
気が狂れる程、妬み嫉み、
人知れず、彼は苦しんだ…?
ごめんよ。
悪かったよ…。
でも、きみどり色の豆しばさんを見て、この主は、
枝豆🫛、くらいの名しか、
思い浮かばない。
ない方が、マシじゃない?
名前が、食べ物なんて、
あんまりじゃない?
しかも、酒のツマミみたいな名なんか。
他の子は、
ルイとか、未来とか、マロンとか。
いや、待てよ。
おかしなのがいるぞ。
マロンって、なんだ?
イルカに、マロン。
それ、「栗」だよね。
イルカに、栗って、なんだよ!
ネーミングセンスが、粉砕しているぞ。
イルカに、栗って、なんだよ…
何故そうなったのか、
考え始めたら、止まらなくなった。
このイルカは、
水族館で買って以来、
娘のお気に入りで、
私もかわいく思っていて、
大切にしているぬいさんなのだ。
誰が命名したのか。
娘に確かめずには
いられなくなり、LINEした。
何故、あいつは「栗」なんだ?
娘は、ゲームに興じている時間なので返事が来ないが、
「母さんがつけたんでしょ」
と云われたら、
豆しばさんは、一生救われない。