想い事 家族の記録

難病の父と生きる
鬱病
ふたり暮らし

うごけぬさむらい。

2013-04-30 14:46:46 | 日記

〔夢〕

私は、ALSに侵された侍になっていた。
娘がいて、
私は、母ではなく、父であった。
本当は女なんだけど、男の格好をして、侍で、
病持ちで娘と暮らしていた。

刀を杖代わりにようやく立っているような状態で、
そんな状態で戦わなくてはならなかった。

自分はじきに動けなくなる。
今戦って、自分らの敵とする侍を斬っておかねば、
娘がどうなるか判らない。

斬られようが、どうしてもやらねばならない。
他に選択肢がない。
そこは大人の事情で、娘に、何故こんなに無謀な戦いをせねばならないのか、
うまく説明もできない。
友人にも、暗愚なやつだと云われる。

娘が泣いていた。
でも、行かなければならない。
斬られるのは判っていた。
でも、最期のチャンス。
もう動けない。

何故、こんなに動けないんだろう?

足はこんにゃくで、腕にも力が入らない。座りこんだら立てない。
壁に身を預けて前進する。
呼吸もおぼつかない。
これが、ALSなのだと判っていた。

…夢だからね。

目が覚めたら、首の下にあてがわられた刃物の冷たさが、
リアルだったな、とぼんやり想った。
父が発病してから、
色んな形で、自分も発病する夢を見る。
いつも、娘を巻き込む事態を逃れようと、
命を絶つことに焦っている。
家族性のALSだったら…という恐れが、そうさせるのだろう。

〔野望」

ラベンダーと、バラとアスパラを、
どうにかうまく育てること。
10年くらい年月をかけて、
ここに私の庭を完成させる。
今は、娘の学業と父の介護を大切にしながら、
少しずつでも前進しよう。

また、このたびの満月がいくつかの奇跡を起こしてくれて、
生活は来月いっぱいはなんとか保障された。
普通にやってゆけば生きてゆける。
ほんのわずかだけど、
自由になるお金もできて、
ラベンダーを4株買った。
あとは、バラの予防と栄養。
土作り。

少しずつで、いいんだ。



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いやしのちからいでよ。

2013-04-28 17:51:26 | 日記

〔学業〕

娘は朝から英単語に苦しんでいた。
私は (私の)です 私の 私たちの
という英単語の使い分け。
英語カルタ作ったり、
唐突にクイズしてみたり、
ミニテスト作ったり、

まあ、スポンジのように知識を吸収する頭だから、
大丈夫だと想うのよ。
或る時、スパッと、ピースがはまるように自分のものになるから。

その娘が、活字中毒の母をどうにかせんと借りてきてくれた、
「夏への扉」貪るように読んでしまった。
もう読むものがない。
また、うるさく騒いでみようかな。



〔ALS〕

父の足が痛むらしく、
痛い痛いと云われても、もうさすってやることしかできない。
いい具合に自力で調整できないから、
体位を決めても、数分すれば別の場所が痛みだす。
もう、何をしても無駄な気がした。
さすってやるしかない。
数分さすってやると、
「申し訳ない」と想うらしく、「ありがとう、もう、いい」という。
でも、数分おきにベッドの角度変えたり、忙しい。



何もできなくなってしまった。

夕飯は…

豚の生姜焼き。ポテトサラダ。


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たんじょうび。

2013-04-27 19:54:34 | 日記

明日は妹の誕生日、
ということで、プレゼントを買いたいというので、
近所の雑貨屋さんへ、娘と出かけた。

こういうのは気持ちなので、
娘の気持ちを大事にしようと想った。
娘はラベンダーのハンドクリーム。
私は、かわいい猫の洗濯バサミを買った。
新しい生活で、
少しでもここを思い出して欲しい。



〔ALS〕

昨夜から、父の足が痛んで、
体位を決めるのに一時間以上かかる。
最後は無理にベッドの上にマッサージ器を乗せてマッサージをして、
いつもと違う位置にタオルを入れてみたり。
結局その努力も、夜中にはダメになり、
全ていつもの位置に戻して、
一晩中眠れなかったそう…。

せめて、起きている間、
食事は楽しませようと、
好きなものを作って食べさせる。
おいしいものを探して歩く。

私は、料理をしたり、
苦戦を強いられるのが好きなので、まあこの程度はどうってことはない。

今晩は、またマッサージしようとしたが、
変な方向にねじれて固まった足が痛くて耐えられなかった。

また、体位を決めるのに莫大な時間をかける。



たこやきパーティーをする。
娘と姪っ子が、女子らしくかわいい感じに仕上げてくれた。


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らくがき。

2013-04-26 18:37:05 | 日記

少しゆったりした日。

〔鉛筆画〕



これは判るひとには判る。
そっくりに描けた。




お見苦しいものを、すみません。



〔そして、約束の日になった〕

この前の親族会議で、
娘の最低限の養育費の約束もしたのだが、

…約束の日。
音沙汰なし。

やはり、ダメか。
いや、ダメなのは、私。
学習しろ。
信じて、裏切られて、また信じて、少なからずや、傷ついたろう?

でも、私にとって、約束って、そんな安っぽいものじゃない。
だから、最後だと想って、信じた。

もう、やめよう。
事態は変わらない。
彼よりも、月の力の方が信頼できる。

今宵、満月。
私は、大丈夫よ。

サアオユキナサイ。




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あんぐのことば。

2013-04-25 15:59:19 | 日記

このまま、愚かな人でもいいと想う。

〔言葉が落ちる〕

詩を書くとき、
大抵は、不意打ちだ。
考えて作れるものではなく、パッと閃く。
そして瞬く間に消える。
だから大抵は慌てる。うろたえる。消えてしまえとも想う。すがったりもする。
昨夜もピシャっときて、
消えそうな言葉をノートに書きとどめた。

聖書、バイブル、ヴァイオレットという名の僕が記した、
マリアの心、キリストを産む聖女の心、
受胎の記憶、背中に好きな色のブランド?
少し、透けて、笑わせて?
いつもの日常と、わずか二㎝の地軸のズレに、
わずか二秒のタイミングのズレで、世界が変わっていたんだよ、とかなんとか。
キリスト誕生の、タイミングですか?
エロイ詩ですよね。
私はそう想い、うっすら笑いました。

濁流がありますね。
時折降りてくるアムリタのように。
天の高み。

でも、みんな知っているはず。
そっとしておいてあげたいと想うのです。

いつかきちんと形にして、
何処かに保管しておきましょう。

〔書を読む〕

読むものがないので、
ネットでただその世界が好きで、書いているひとの作品を一部拝見した。

…おもしろい!

なんておもしろいんだろう。
なんて哀しく、心を揺さぶる話だろう。
私は書くのが嫌になり、読み手に徹したいと望んだ。
ただ、無責任に楽しければいい。
人が積み上げたものを、無責任に奪って、捨てる。
脳は、すぐに手放すだろう。
それでいい。
楽だし、楽しいし、心に空洞ができて、空しい。
空しいことに無責任でいい。
楽だ、この上なく。

もう色んなことに疲れたよね。

私は、書くことを捨てた。
毎年見たいと願った海を捨てた。
捨てることを恐れる心を捨てた。
寿命が尽きるまで、ただ楽しんで、何が悪い?

「まだ終わらんぞ!!」
と、誰かが云ってくれるのを、待っているのかも知れない。

あんぐ…暗愚。




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