「バニシング・ポイント」 1971年・米国・監督リチャード・C・サラフィアン
ひたすら白いスポーツカーで疾走するカーアクション、ロードムービー。
いや、本当に良いです、大好きな作品です。
新車陸送を請け負う主人公ですが、ひょんなことからある時刻までに目的地へ到達するという賭けをする。
もう、たったそれだけでこの激走です!
こんな人に新車陸送を依頼なんで出来ません!届く頃には新車がスクラップでしょうが!
劇が進行するにつれ、勝手に応援するものやそうでないもの、「イージー・ライダー」で出てきたような保守的な白人や警官隊。
主人公の過去のフラッシュバックなんかも織り交ぜて、この激走を何か意味ありげに見せているが、バイク乗りの皆さんなら多少は分かる気がしますよね。
ただ、決めた時間に走り切りたいだけ!
ただそれだけ。
それだけだけど、それが如何に自分にとって大事なことなのかは疾走者にしか分からない。
ラストシーンも良く理解できる。
アクセルは開けるためにあるんだよ。
あそこで止まるなんて考えられない。
よし、ちょっとおっちゃんも一走りしてくるか。