路上の上。

愛車KLE400との旅路をメインに、日々雑多な出来事の独り言。

山口県・角島ツーリング

2013-05-16 22:09:52 | ツーリングレポート

2013年5月12日日曜日、晴天。
AM5時に起床し、軽くシャワーを浴びて下着を新しいものに着替える。
ツーリング前の、私の儀式となっているのがこれだ。
妻も子供達もまだ寝息をたてているので静かに支度を済ませガレージに向かった。
昨夜のうちにパッキングを済ませてあるので、身支度を調えれば直ぐに出発できる。

今回の目的地は山口県下関市の角島である。
角島大橋というものが出来てから観光名所となっていると、
写真つきでJAF会報誌に載っているのを随分前に見て気になっていた。
下関から日本海側を東に延びる国道191号沿線だというのに、
なぜだか萩、秋吉台ツーリングなどで何度も通っているにもかかわらず立ち寄ったことがなかった。
基本的に都市部を抜けることになるこの周辺は、ツーリングコースとして選ばない。
高速道路を使えば、快適で時間を有効に使えるツーリングが楽しめるが、
ワープワな私は気軽に高速道路を使用することはできない。
そんなお金があったらガソリンを給油する。
国道322号を北上、小倉市街で国道3号経由で関門トンネルへ向かう。
二輪車の通行料は100円。
九州から本州へ向かうのにどうしても必要な経費だ。

Photo_2
◆関門トンネル門司側入口にて

この関門トンネルを走行中、ふと天井を見てみた。
そういえばここの天井、山梨県中央自動車道笹子トンネル天井板崩落事故と同じ吊り下げ式天井で、
先の事故を受けて緊急点検したというニュースを思い出した。
こんな閉鎖空間で天井が突然崩落してきたらどうすることもできないだろう。

関門トンネルを抜け、国道191号を北上する。
日曜日早朝にも係わらず下関市街の交通量はそこそこでストレスが溜まる。
しかも殆どの信号で捕まるというオマケつきだ。
それでも市街を抜け、左手に響灘を望むようになると交通量も減り流れが良くなってくる。
ここまで来ると角島まで1時間足らずとなるので、寄り道をすることにした。
「毘沙ノ鼻」という本州最西端に位置する岬である。
ライダーというものはどうしてだろう、天辺やら先端やらが好きな輩で、岬の先端などは大好物である。
今回近くを通る以上、行かない理由を見つけることが出来なかった。
国道191号を北上し続けると、毘沙ノ鼻への案内看板を見つけることが出来る。
その案内看板の通り走ると、国道から10分ほどで駐車場の整った展望公園へと辿り着いた。
駐車場内の看板には、8時30分から日没までがこの公園の開場時間となっていたが、到着した8時20分頃には既に門扉は開いて駐車場へ入ることが出来た。

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この駐車場より徒歩にて展望所まで向かう。

Photo_3

展望所では、この様な灯台を模したモニュメントが迎えてくれた。
この形状の灯台、後にまた出会うことになる。
因みに、この展望所が本当の最西端の地ではない。
ここより左手に見えるゴミの最終処分場内に本当の石碑があるらしいが、一般人には入場の許可が下りず見ることが困難らしい。

Photo_4
◆展望所左手に見ることが出来る最終処分場の光景。
こういう高い位置から、最終処分場の様子が観察できるレアな場所でもある。


毘沙ノ鼻を後にして国道に戻ると、目的地まで30分ほどとなる。
9時を過ぎて交通量が少し増えたせいか流れが悪くなった。
海岸沿いの国道は他に逃げ道がないから一度団子状態になるとダラダラとそれに付き合わされる羽目になる。
抜き去りたいが、取り締まりも厳しい地域でもあるため自重しなくてはならない。
なんとももどかしい区間である。
そうこうしていると角島大橋への道路標識が現れ左折する。
まもなく、とても澄んだ青い海と、壮大な1本の橋が現れる。

Photo_6

角島大橋。
2000年に開通した全長1780m、通行料無料の離島架橋としては当時最長であったそうだ。
青い海に一本の真っ直ぐな橋というのは、確かに見応え十分であり、
角島ツーリングのハイライトでもある。

角島へ渡ると、次は角島灯台を見学することにした。

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灯台で貰った資料によると、明治6年着工、明治9年竣工したとのことだ。
歴史ある建造物であるだけでなく、日本中に沢山の灯台がある中で、
一般人が登れることができる数少ない灯台の一つであるらしい。
見学料大人200円だが、こういうお金は惜しまない。

地上より最頂部まで30mの高さで、展望所までは石積みの螺旋階段を105段登る。
展望所からの景色はなかなかだった。
この灯台の光は18.5海里(約34km)の距離からでも見ることが出来るという。
こういう灯台を作る技術が、明治維新直後の日本人によるものではなかった。
英国人リチャード・ヘンリー・ブラントンによる設計で、工事監督も英国人によるものである。
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◆この人物が「日本の灯台の父」R.H.ブラントン

世の中、殆どが知らないことだらけだが、ちょっとした旅で日本の灯台の父なる人物を知ることができるとは思いもよらなかった。

今度は、角島大浜キャンプ場へと来た。
目的は映画「四日間の奇蹟」のロケで使われたセットを見るためである。
吉岡君ファンの一人として映画は妻と鑑賞したが、当時の私の感性にマッチせず退屈なものだった記憶がある。
青い海と白壁のチャペル、なんとも絵になるではないか。

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ロケ地を後にして海岸沿いで昼食を摂る。
余程のことが無い限り、私は外食はしない。
弁当を作って持って行くか、このようにカップラーメンなどを食べる。
本当はカップヌードルが食べたかったが、ディスカウントスーパーで88円にて売られていたカップスターを買ってしまった。
そして食べて、やはり後悔した。
ほんの40円ケチって、思った味ではなかったからだ。

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私が免許取立ての頃、カップヌードルのTVCMに砂漠を舞台に
オフロードバイクの横でカップヌードルを食べる若いライダーのもの
(当時のパリ・ダカールラリーをイメージさせる映像)で、尾崎豊の曲が使われていたのがあった。
今でも、イメージはそれである。

昼食を青い海を見ながら済ませると、無料の長い連絡橋なら北九州にもあるじゃないか?と思い出した。
新北九州空港への連絡橋である。
全長2100mで、特に苅田方面から空港に向かう時の連絡橋は登り勾配になっており、視界が空へ向かっているせいで空を飛んでいるかのような錯覚を覚える。
しかも交通量は恐ろしく少なく、思うがままに走れるのだ。
帰路、関門トンネルを抜け、県道25号を南下し新北九州空港へと向かった。

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◆新北九州空港にて

空港内では999でお馴染みのメーテルが出迎えてくれる。

Photo_9
◆数年前に見た時より、大分くたびれている感じがする・・・

展望所に足湯があるが、今回はパス。
エアバスA320の離陸を見届けてから家路に着くことにした。

Photo_10
◆新北九州空港連絡橋より。オススメは空港へ向かう側である。
写真は空港より苅田方面へ向かう側だ。

本日の走行距離256.9km

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