2013年9月15日日曜日 曇り
ここ1ケ月、生活環境が激変してバイクどころではなくなっていたが、
ようやくKLEに跨ってみようと思える心境になった。
これまでのように、頻繁にキャンプツーリングは行けそうになくなったが、日帰りならなんとか行けそうなのが救いだ。
日帰りでも1ケ月振りのツーリングとなるので、とりあえず近場でリハビリをすることに決めた。
いつもよりゆっくりのAM6時30分過ぎに出発。
日中はまだまだ暑いが、朝の空気はいつの間にか秋の爽やかで心地よいものに変っていた。
そんな些細な季節の変化を、最近感じ取ることすら出来ない心境だったが、バイクに乗ることで気付かせ、少しずつバイクに乗る感覚を取り戻してゆく。
給油を済ませて国道322号から県道418号を南下し赤村から油木ダム経由で英彦山へ向かう。午前8時ごろ英彦山の駐車場に着くと30台以上のバイクが停まっており、登山者の車も満車状態だった。下界と違ってこの辺りはガス(雲の中の状態)がかかって見通しが非常に悪く、気温も低かった。本当は秘かに忍ばせて来たカップラーメンで朝ラーのつもりだったがコンディションが悪いので違うラーツーポイントまでお預けとし、国道500号を野峠方面向かい、国道496号を南下する。
さて、英彦山周辺にも林道はあり、若い頃DT50で遊んだ記憶があるが、今日ではゲートで封鎖されているか、全面舗装路となっていてその面影はない。野峠から、国道496号を少し下った所から東に延びる相ノ原毛谷村林道というのを、10年愛用のマップルに記載があるのに目が留まった。10年前のツーリングマップルでは『岩山を縫うように走る景色良好ダート8km』とあるが、今日では完全舗装路となっていた。何となくその舗装林道にハンドルを切る。人気のまったくない、ガスの掛かった林道は進むにつれて不安を駆り立てる。ついつい早く抜けたいと思うがばかりにアクセル開度が大きめになりがちだ。
舗装されているが落石が多く、あまり利用されていない為か整備状況は芳しくない。登りきったところに林道開通記念碑があり、下りは数箇所山手から流れ出ている水のせいで路面が濡れ、更にその水に海苔のように良く滑る苔が一面に広がった場所があり、通過する時は肝を冷やした。おまけに小雨まで降り出して、今日は終日晴れだと言っていたお天気お姉さんを恨めしく思った。木陰で暫く雨宿りをし、雨が止んだのを見計らって再出発。
舗装林道が終わりに近づいたと思われる頃、犬ヶ岳登山口とある標識とゲートがあり、その少し先に右手に折れる未舗装路があった。
◆分岐ポイント
ツーリングマップルによると、この相ノ原毛谷村林道はそのまま県道2号に接続し、国道212号に合流する。この支線は縮尺の小さなツーリングマップルでは記載が明確でないが、そういう場合は大抵市町村道や作業農林道、私道だったりする。
進入禁止などの標識もゲートもないので、とりあえず突入した。初めは穏やかなダートだったが、勾配のきついガレ場などもあり4DW軽トラ最強な作業林道かなと思われた。また小雨が降り出し路面状況が悪化。この手の幅員が狭く勾配のきつい林道には車重のあるKLEは不得意であるのと雨のせいで心細くなり、1kmほど進んだところで引き返すことにした。また機会があれば、これがどこに繋がっているのか、行き止まりなのか確認してみよう。
◆初めは穏やかな未舗装路だが、先に進むと登り勾配がきつくなって幅員も無くなる。
本線に戻り、県道2号から国道212号で耶馬渓に到る。もう殆ど復旧しているようだが、昨年の豪雨で山国川が氾濫した痕跡が所々に見て取れる。耶馬溪から玖珠へ抜けようかと思ったが、今日は早めに切り上げようと思い212号を日田方向に戻り、国道496号を北上、英彦山へ戻ることにした。朝ラーをするつもりでいたので、まだ何も食べておらず、山国川沿いの景色良いところで遅い朝食をと思いたったからでもあった。が、なかなか良い場所が見当たらない。確か河川プールがあって、公園として整備されていたなと思い出し向かうと、なんと釣堀になっていて思惑が外れてしまった。折角なので、暫くその釣堀を見学する。「エノハ釣堀」と書かれており、プールの中で山女魚(ヤマメ)が群れをなして泳いでいる。エノハとは宮崎北部や熊本、大分県南などの山岳地帯でのヤマメの呼び名であって、山国でその呼称を使用していることに少し違和感を覚えるが、福岡県の一部でもエノハと言っているところもあるので、今日では九州全域でヤマメアマゴ類の総称と考えて良いのだろう。まぁ、そもそも養殖ものだし呼称なんてどうでも良い。
◆河川プールとして整備されていた場所に、エノハ釣堀が出来ている。
さて、釣堀。自前の釣竿持込禁止、貸し竿(その辺で切って来たような2.5mほどの竹竿)に浮きに餌がついて1本250円、エノハ一尾250円とある。それ以外の料金は価格表からは見て取れなかったが、これだけとなると魚を釣ってもらわないと儲けがないような気がする。要はヤマメを一尾250円で販売してナンボなんだろうから、簡単に釣れてくれないと商売にならないのではないだろうか。見ていると結構繁盛していて子供連れのお客さんで一杯になった。が、釣竿は無反応・・・。20分程見ていたが、一尾も釣れなかった。これだけ釣るのが困難だったら逆に貸し竿250円でも儲けがでるのかも知れない。そういえば餌がどのくらい付属しているのか確認していなかったが、餌がなくなればリピートで追加料金。うん、もしかしてそれか。
結局、英彦山の駐車場に戻り、トイレの上の方にある展望所のベンチでようやく食事にありつけた。今日のツーリングのメインと言っても過言ではない。
◆カレーカップヌードルと自前おにぎり。これが美味しいのだ。
英彦山神宮へ上るスロープカーの運行を遠景にカップヌードルとおにぎりを頬張る。
至福の一時である。
◆英彦山神宮まで結ぶスロープカーの遠景。
駐車場では沢山のバイクとライダーが屯しているが、不思議とここまで登って来る人は少なく、人目を気にせずラーツーを満喫することができた。
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