PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

大学と病院の二足草鞋

2009年08月06日 01時53分29秒 | 日々の雑記
明日は、午前中は大学勤務で、午後は病院勤務です。

大学で仕事をするようになっても、未だズルズルと前職の病院勤務を引きずってます。
周囲に乞われるままに、受けてしまったのは、あくまでも僕自身ですが。
他の仕事もあり、職場がいくつもあるのは、やはりしんどいです。

病院に残らざるを得なかったのは、いくつか理由があります
ひとつの病院に、四半世紀以上勤めていた訳ですから、受け持ち患者さんも多かったこと。
デイケアとアルコール薬物病棟のグループワーク等、すぐには抜けられなかったこと。
担当していた新病院建築プロジェクトや病棟再編計画が、具体化する移行期であったこと。
上司の相談室長も定年退職を迎えており、相談室内が大分がたがたしていたこと。
僕の退職に合わせ、3人のPSWが新採用され、新しい相談室を創る時期であったこと。
残されたPSWたちが、あれこれ不安を表明し、スーパーバイズを求められていたこと。
えとせとら…。

ありがたいことに、後輩のPSWたちが、僕のための席を相談室内に作ってくれました。
ひとつだけ、壁際に設けられた共有パソコン用のデスクが、僕の指定席です。
出勤すると、いつも回覧資料がどっさり、山積みになっています。

勤務の基本は、あくまでも週1日、月曜日だけの非常勤ソーシャルワーカーです。
朝8時半に出勤し、5時15分まで勤務、時給1200円(安っ!)。
資料に目を通し、メールに返信し、グループ活動を行い、記録を書き、書類を整理し、患者さんと煙草を吸い、
相談室のランチョンミーティングに出て、病棟でスタッフと打合せ、患者さんと会い、家族と連絡し、関係機関に電話し…。
やっていることは、病院PSW時代と、さして変わりません。

でも、当たり前の話しですが、何も大したことはできません。
特に、個々の患者さんのケースワークの実務は、非常勤PSWではまわし切れません。
下手をすれば、続きは来週に…と言うことになり、クライエントに不利益を生じます。
問い合わせがあっても、返答は後日になり、対応は後手後手になってしまいます。

教員2年目になって、その週1日の病院勤務も維持できなくなってきています。
半日だけ病院で仕事して、大学に行ったり、別の曜日に振りかえたり…。
学内であれこれ役割を負うようになったことや、担当授業が増えたためです。
あちこちに迷惑をかける前に、やはり潔く身を引くべきでしょう。

病院勤務も、精一杯やって、今年度限りとなりそうです。
臨床現場を離れ、患者さんたちと会えなくなるのは、淋しい限りですが…。
未だ長期在院していて、行方が定まっていない患者さんのことが、気がかりですが…。
後輩PSWらに、きちんとしたスーパーバイズの機会も設けられないことも、心残りですが…。
大学の教員としての仕事に、専念できる環境をつくっていかなければ…。

大学と病院の二足のわらじも、あと8ヶ月です。