PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

浅学非才の身

2010年03月11日 11時20分32秒 | 大学という場所
一昨日は東京も雪が結構降りました。
夜半から雨に変わり、朝にはほとんど溶けてしまいましたが。
地域によっては記録的な雪だったとか?
ここに訪ねて頂いている、皆さんのところはどうだったんでしょう?
でも、こうして確実に春が近づいて来るんですね…。


実は、この春から僕は大学院への進学を考えていました。
自分の勤務する大学の大学院へ、学生として通おうと。
昼間は教員、金曜日と夜は学生、という形での生活。
研究計画書案もまとめ、指導予定教員や上司、学長のゴーサインももらっていたのですが…。


世の中、そうそう思い通りにはならない訳で…。
家庭内の事業仕分けで、あえなく廃案になりました。
それなりのお金もかかりますし、自宅の35年ローンの残債もかなりありますからね…。
(´⌒`q)


大学院には、いつか行ってみたいとずっと思ってました。
博士課程じゃなくて、修士課程です。
僕は4年制大学の学部しか出ていませんから。


それが、ひょんなきっかけで大学のセンセイになってしまって…。
しかも、学部生を教えるんじゃなくて、大学院で教える立場になって。
高校しか出ていなくて、大学の教員になるようなものです。


大学も思い切ったことをしたなと、今さらながら感心します。
実務家教員という枠での公募でしたから、現場での実務経験が評価されたということではあるんでしょうが。
他の候補者の方は、皆さん、大学院を出ている方だったそうですし。


けっして、学部しか出ていないから、コンプレックスがあるという訳ではないんですが…。
実務家教員として、現場経験から得られた知のあり方を大事にすればいいんだという考え方もありますが。
やはり、現場経験をもとに、きちんとした研究もできなければ…と思う訳です。


あれもこれもは、できないのかも知れないけど。
研究ベースと臨床ベースでは、どだい視点も立場も異なるのかも知れませんが。
現場と大学の乖離を、少しでも埋めたいっていう気持ちもありますね。



浅学非才という言葉があります。
学識が浅く才覚も無い、という意味だと思います。
この言葉は、まさに僕に当てはまります。


よく「浅学非才の身にして、この度○○を拝命し…」などと挨拶される方がいますが。
高名な碩学な方だと、ご謙遜だとわかりますが。
本当に浅学非才の身では、言うのも憚られる言葉です。


浅学非才の身のまま、大学院で教員を続けていくことに、やや忸怩たる想いを抱えている僕です。

(^。^;)