先日の土曜日、久しぶりに「むさしの会」に参加して来ました。
「むさしの会」というのは、国立精神・神経センター病院の精神科の家族会です。
在職中は、僕がずっと病院側の窓口として関与してきました。
病院関係者をそそのかし(?)、理解を得ながら、今から12年前に始まりました。
以来、役員の方々の努力により、毎月開催されてきています。
定例会は、毎月第4土曜日、午後1:00~4:30に行われています。
前半は、医師・PSW等によるレクチャー。
後半は、参加者が小グループに分かれての懇談会です。
毎回、30~50名くらいの参加者が集まります。
一番多いときには、80名もの人が集まりました。
長期入院をしている方から初診間もない方の家族まで、ご家族と言っても様々です。
今回は、40名くらいの参加者でした。
この会の特徴は、誰でも参加がオープンなことです。
いわゆる病院家族会ですが、この病院以外の人も参加は自由です。
家族と一緒に当事者の方も来てますし、専門職の人も参加しています。
会員登録している人に、毎月開催案内とニュースを、80部くらい発送しています。
今回は、ちょっと趣を変えてのシンポジウムでした。
「むさしの会」に賛助会員として参加してきた、5人の専門職たちがシンポジストです。
司会兼シンポジストの西田さんは、会の歴史とともに歩んできたPSWです。
退職後、専門学校でPSWを学び、実習でこの病院に来て、僕と出会いました。
僕がこの会への参加をそそのかし(?)、以来ボランティアとして会をバックアップしてくれています。
近隣市でオープンスペースを開設運営し、精神保健ボランティア講座も企画運営しています。
シンポジストの吉田さんは、そのボランティア講座出身の介護福祉士です。
同じく、澤田さんも、そのボランティア講座出身の社会福祉士です。
西田さんにそそのかされて(?)、この会に関与してくれています。
そそのかしの連鎖が、新しいボランティアを生んでいます(笑)。
シンポジストの小松さんは、僕の大学院のゼミ生のPSWです。
千葉の作業所で仕事をしてきて、家族支援をテーマに専門職大学院に来ました。
それなら…と早速そそのかして(?)、この家族会に参加させ(?)ました。
この春から病院への就職が決まりましたが、今後もちょっと手伝ってもらうつもりです。
シンポジストの梅原さんは、僕の元同僚で、とても有能な病棟の看護師です。
もう一回学びなおしたいと、退職して国立看護大学校の大学院に進学しました。
家族への心理教育支援をテーマとして考えたいと、ある日電話で相談がありました。
調査研究以前にまず家族の生の声に耳を傾けてみたら…と、そそのかして(?)この会に参加することになりました。
今回、それぞれの参加に至る経緯や、今の想いが話されました。
また、参加している家族から、今後の家族会運営への想いも語られました。
「リカバリー」という言葉について、突然僕に解説が振られたりもして、少々面くらいましたが(汗…)。
家族自身のリカバリーのための家族会という、会の目的が共有されたように思います。
専門職と言っても、ボランティアは、あくまでもボランティアです。
専門職主導の心理教育グループではないので、側面からの後方支援が役割です。
それでも、この家族会を大事にしていきたいという想いは一緒です。
そそのかし、そそのかされながら、お互いに学び合い、支えられていると実感できる場です。
※「そそのかす」…良くない行動をするように、おだてたり誘ったりする。
その気になるように勧める、促す。(大辞林より)
ん~~。あまり良くない言葉だな~(汗)
でも、そそのかしました~(笑)