Hさん、メッセージ、ありがとうございました。
今、宿題に追われていて、なかなか返事ができないで、すみませんね。
Hさんは今、精神保健福祉士を目指すことを、考えておられるのですね?
うれしいですね、そういう方から、メッセージを頂けるのは。
ネットで色々調べていたら、このブログにたどり着いたということでしょうか?
「精神保健福祉士」とかで検索かけると、ヒットするんですかね?
普通の大学を出てるなら、受験資格を得るためには一般養成施設に通うことが必要ですね。
でも、たしかに授業料等百万円以上かかりますから、半端な気持ちでは始められませんね。
今の仕事を続けながら、通信教育でという手もありますけどね。
通信教育だと、だいたいどこも授業料等で40万円くらいでしょうか。
ただ、実習期間やスクーリングもありますし、仕事を休めるかがネックになってきます。
実習は、現状でも90時間(約12日間)、新カリに移行すると210時間必要ですし。
今の仕事を辞めて、通学できる環境があるなら、その方が良いとは思います。
ひとりで学習するのと、リアルに教員と対面して仲間と教室で学ぶのとは、違いますしね。
Hさんのこと何も知らないので、PSWがあなたに向いているかどうか、わからないです。
この仕事に向いてる、向いてないと、他人が決めるものでもないと思いますし。
でも、他者とかかわることに、喜びを感じられるかどうかが、ポイントだとは思います。
新しい出会いや、他者とコミュニケーションをとるのが苦痛な方は、しんどいでしょうね。
それから、情緒的に不安定な方だと、ストレスフルな状況になった時、心配ですね。
怒りや攻撃を向けられる時もありますし、スタッフチームで対立する時もありますからね。
自身の体験から、リカバリーPSWをめざし、チャレンジされる方もいらっしゃいますが。
勉強して資格は得ても、なかなか仕事には結びついていない方が多いのも事実です。
PSWの現状を、ネットの掲示板等で意見求めると、超ネガティブですよね(笑)
どんなに豊かな体験ができる素晴らしい仕事か、と説くポジティブな意見は皆無です。
現場での不平と不満と愚痴が、ネット上で一気に噴出している感じですね。
希望にあふれる若い皆さんに、お薦めできないという意見が、結構多いですよね。
病院に勤務しても、雑用ばかり押し付けられて、学んだこと全然活かせない、とか。
地域で勤務しても、収入は驚くほど低く、結婚して生活できない、とか。
ネットの影響か、最近PSWを志向する人が減ってしまい、養成校も減少に転じています。
有資格者4万人を数えて、供給が需要を既に上回ってきているという指摘もあります。
そういうネガティブな側面はありますし、否定しがたい現実もあります。
でも一方で、PSWという仕事のポジティブな側面があるのも事実です。
この国で、最も立ち後れた貧しい医療と福祉の分野で、PSWは仕事をしてきています。
PSWたちが、精神科医療を変え、地域の資源を作ってきたと言っても良いと思います。
PSWたちが頑張って来られたのは、やはり当事者の笑顔や感謝があったからでしょう。
PSWは、対象者である精神障害者によって、生かされてきている職種と言えます。
厳しい状況の各現場で、PSWは一貫して、精神障害者の社会的復権を訴えてきました。
経験を積んできたPSWは、一定の自負と責任感を持って仕事をしているはずです。
職種としてのミッションを、自分のものとできるかは、人により様々ですが。
PSWが活躍する領域も拡大しつつあり、職種としての存在感も高まってきています。
未だに、待遇面での評価が社会的に追いついていないのが、極めて残念ですけども。
同じPSWでも、職務内容、職場環境や待遇は、人によって本当に千差万別ですし。
Hさんが、どんな生き方、どんな仕事をしていきたいかが、選択の基準だと思います。
まだ時間はありますから、どうぞ、じっくりと振り返って考えてみて下さい
精神保健福祉士という仕事があると知った時、なぜ目指してみようと思ったのか?
自分は、PSWになって、どんな仕事をして、生きていきたいと思ったのか?
できれば、街の精神保健福祉ボランティア講座とか、受講してみてはいかがでしょう?
色々な現場やPSW、当事者と出会い、リアルに考えられるのではないでしょうか?
そこから、自分が本当にしたいことは何なのか、明らかになると思いますよ。
たとえPSWを目指さないという選択でも、あなたの結論を、僕は尊重したいと思います。
あなたから頂いたメッセージへの回答を、こうして、記事にしてみました。
他の方にも読んでもらって、色んな助言を受けられたらいいなと思ってのことです。
もし、この記事という取り上げ方が心外で、イヤだったら、率直に言って下さい。
この記事、ボツにしてもいいですし、別の形にして再投稿することも考えます。
あなたにとって、最良の選択を…。
あくまでも、基準は、あなた自身です。
※画像は、都庁第2庁舎の一角にある彫刻。タイトル、忘れました~。