面白い小咄を耳にしました。発酵食品の権威の小泉武夫先生だったらなんとおっしゃるかな?
「発酵食品が身体に良いなら、和食よりも身体に良いのはドイツ料理だ。
なぜなら、米の飯は発酵してないが、パンは発酵食品である。
日本を代表する漬け物、梅干しは発酵してないが、ドイツを代表する漬け物、ザワークラウトは発酵食品である。
緑茶は発酵してないが、紅茶は発酵食品である。
あんこは発酵してないが、チョコレートとバニラビーンズは発酵食品である。
刺身や江戸前寿司や焼き魚は発酵してないが、ドイツソーセージとベーコンは発酵させたものが多い。
豆腐は発酵してないが、チーズは発酵食品である。
日本のバターは発酵してないが、ドイツバターは大多数が発酵食品である。
日本のクリスマスケーキは発酵してないが、ドイツのクリスマスケーキ「シュトレン」は発酵食品である。
味噌汁は発酵食品だが、ザワークラウトスープも発酵食品である。
日本酒も発酵食品だが、ビールも発酵しているし、その飲む量たるや、日本酒の比ではない。」
「発酵食品が身体に良い」という説にこだわると、「お酒は発酵食品だから沢山飲むほど身体にいいんだ。」というような、かえって変な理屈になってしまうということを、この小咄は伝えています。このように、身体に良い(悪い)からと言って大量に食べる(徹底的に避ける)ことで、かえって身体をこわすことがあります。これをフードファディズムと言い、高橋久仁子先生が非常にためになる本を数冊書かれていますが、どの本もおすすめです。
さてさて、ずいぶん昔にテレビで小泉武夫先生のお話を伺った時は、実に楽しそうに、世界の発酵食品の豊かさや各民族の智慧の奥深さを語っていらっしゃいました。ですが、最近の先生は「和食が世界で一番優れている。」と唱えて、講演会で外国の食品を和食より劣るように発言されたりもしているそうです。もちろん、和食には繊細な盛りつけや素材を生かした味付けなどすばらしい側面があり、私も和食が大好きですが、諸外国の文化にもそれぞれの歴史や文化的意味などの奥深さがあります。小泉先生、もう一度、世界の広さと異文化への畏敬を語ってらしたあの時の、キラキラした言葉を伺いたいです。
「発酵食品が身体に良いなら、和食よりも身体に良いのはドイツ料理だ。
なぜなら、米の飯は発酵してないが、パンは発酵食品である。
日本を代表する漬け物、梅干しは発酵してないが、ドイツを代表する漬け物、ザワークラウトは発酵食品である。
緑茶は発酵してないが、紅茶は発酵食品である。
あんこは発酵してないが、チョコレートとバニラビーンズは発酵食品である。
刺身や江戸前寿司や焼き魚は発酵してないが、ドイツソーセージとベーコンは発酵させたものが多い。
豆腐は発酵してないが、チーズは発酵食品である。
日本のバターは発酵してないが、ドイツバターは大多数が発酵食品である。
日本のクリスマスケーキは発酵してないが、ドイツのクリスマスケーキ「シュトレン」は発酵食品である。
味噌汁は発酵食品だが、ザワークラウトスープも発酵食品である。
日本酒も発酵食品だが、ビールも発酵しているし、その飲む量たるや、日本酒の比ではない。」
「発酵食品が身体に良い」という説にこだわると、「お酒は発酵食品だから沢山飲むほど身体にいいんだ。」というような、かえって変な理屈になってしまうということを、この小咄は伝えています。このように、身体に良い(悪い)からと言って大量に食べる(徹底的に避ける)ことで、かえって身体をこわすことがあります。これをフードファディズムと言い、高橋久仁子先生が非常にためになる本を数冊書かれていますが、どの本もおすすめです。
さてさて、ずいぶん昔にテレビで小泉武夫先生のお話を伺った時は、実に楽しそうに、世界の発酵食品の豊かさや各民族の智慧の奥深さを語っていらっしゃいました。ですが、最近の先生は「和食が世界で一番優れている。」と唱えて、講演会で外国の食品を和食より劣るように発言されたりもしているそうです。もちろん、和食には繊細な盛りつけや素材を生かした味付けなどすばらしい側面があり、私も和食が大好きですが、諸外国の文化にもそれぞれの歴史や文化的意味などの奥深さがあります。小泉先生、もう一度、世界の広さと異文化への畏敬を語ってらしたあの時の、キラキラした言葉を伺いたいです。