タイトルの件についてはこのブログで繰り返し訴えてきたことですが、やっと公益的な雑誌もこの問題を正面で扱ってくれるようになって、うれしいです。日本政策金融公庫が広報AFCforum(2023年春1号)で、牛のゲップは日本の温室効果ガス全体でみると非常に小さいことを指摘してくれました。指摘してくださったのは協同組合日本飼料工業会業務部長兼安全プロセス推進室長の石川巧先生です。
先生も、最近「牛のげっぷは環境を破壊している」という言説を見かけて疑問に思ったそうです。そこで事実から検証したところ、日本全体の温室効果ガス総排出量(二酸化炭素換算で」約12億トン)のうち、畜産由来は1%程度だと計算されたそうです。畜産由来の約半分がげっぷ、残りが排泄物由来だそうです。つまりげっぷ由来はおよそ0.5%程度ですね。
そもそも論として、農林水産分野に話を絞った時でさえ、牛のゲップ由来のメタンより稲作由来のメタンの方が多いのです(農林水産分野の排出量全体を100%とした時、げっぷは15%、稲作は25%です)。
それに、牛のゲップを抑制するエサも開発・販売されており今後ますます牛のゲップは減るということです。それを考えると、人間には食べられない草を畜産物に変えてくれる牛のありがたさの方が温暖化効果を上回る。
地球温暖化は待ったなしの問題です。私たちも、車の運転の際に無駄なガソリンを使わない、公共交通機関で行けるところは、自家用車より公共交通機関を使う、お風呂やシャワーなどの無駄を見直す、など様々な行動をしましょう。牛のゲップを批判するより遙かに効果的で確実です。
食育は誤解して大げさな説を広める人がたくさん居るのが実情です。当ブログは今後も、食育で勘違いしやすいポイントを指摘し、科学的に正確で史実に基づく食育を紹介します。
先生も、最近「牛のげっぷは環境を破壊している」という言説を見かけて疑問に思ったそうです。そこで事実から検証したところ、日本全体の温室効果ガス総排出量(二酸化炭素換算で」約12億トン)のうち、畜産由来は1%程度だと計算されたそうです。畜産由来の約半分がげっぷ、残りが排泄物由来だそうです。つまりげっぷ由来はおよそ0.5%程度ですね。
そもそも論として、農林水産分野に話を絞った時でさえ、牛のゲップ由来のメタンより稲作由来のメタンの方が多いのです(農林水産分野の排出量全体を100%とした時、げっぷは15%、稲作は25%です)。
それに、牛のゲップを抑制するエサも開発・販売されており今後ますます牛のゲップは減るということです。それを考えると、人間には食べられない草を畜産物に変えてくれる牛のありがたさの方が温暖化効果を上回る。
地球温暖化は待ったなしの問題です。私たちも、車の運転の際に無駄なガソリンを使わない、公共交通機関で行けるところは、自家用車より公共交通機関を使う、お風呂やシャワーなどの無駄を見直す、など様々な行動をしましょう。牛のゲップを批判するより遙かに効果的で確実です。
食育は誤解して大げさな説を広める人がたくさん居るのが実情です。当ブログは今後も、食育で勘違いしやすいポイントを指摘し、科学的に正確で史実に基づく食育を紹介します。