養子制度
少子化という言葉も既に聞き飽きるほどの時間が経過しました。ますます人口減少が
加速するとも言われています。家庭という組織が継続できない。それは結婚をためらう
若者が増えているからという。
古くから養子制度というものがありますが、身近ではほとんど聞くことは有りません
ね。実は私は生まれて間もない頃に親戚の一人暮らしの叔母さんから養子に欲しいと母
に言ってきたのです。その時は父は亡くなっており、私は三人兄弟の末っ子でした。戦
後、3年後に父が亡くなったために、残った母が子供三人と祖母の生活を一人で支えて
行かなければならず、大変な暮らしになることを心配もしてくれて、養子の話があった
のだろうと思われます。あまり多くを語らなかった母ですが、その話をきっぱりとお断
りしたということを何時も日にか私の耳に入ってきました。
現在の私の境遇を考えても、よく養子の話を断ってくれたものだと母に感謝の気持ち
が溢れます。話によるとその叔母さんは私と同じ年の女の子を養子に向かえりっぱに育
てられた聞いています。
我が国には、移民政策はなく、古くからある養子制度もあまり機能していないようで
す。このまま行くと人口減少は収まらないだろう。政府が子供への予算をどれだけ使お
うがそんなもので人口減少が解決できるものではないでしよう。今一度養子制度という
ことを学び直して、政府も大いに奨励し援助してゆくことが、一つの必要な対策と考え
ます。