清き心と未知なものの為に➂
譲歩しなければ得られなぬものは、けっして受け取るな。
征服者にしか(生)はその賜を与えない。おまえが盗品で
暮せば、おまえの筋肉は萎縮するであろう。
頂上に到達しないうちは、けっして山の高さを測るな。
そのときはじめて、それがどんなに低かったかわかるだ
ろう。
「ほかの人たちよりすぐれているでしようか?」ときには、
彼は語る、「いかにも、ほかの人たちよりはすぐれている」
しかし、こう語る場合のほうが多い、「なぜ、そうでなけれ
ばならないのか。おまえは、おまえのなりうる者になっているか、
それとも-------ほかの人たちと同様に------おまえのなりうる者に
なっていないか、いずれかなのだ。」
おまえが試もねばならぬこと--------おまえ自信であること。おまえ
がそうして獲得しうるのは-------おまえの心のきよらかさに応じて、
(人生)の偉大さがおまえのうちに映りだされること。
すべての行為、すべての共同生活を、沈黙という大気が包み込んで
いる。友情にことばは要らない。-------それは、孤独の不安から解放
された孤独である。