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日本の心
日本文化の根幹は自然信仰にある
日本は、自然の豊かさ、温和さ、そして四季が明確であること、自然に馴染んている暮らしをして来ました。
一方で、大震災や津波など自然の猛威による多くの人命を奪われてきました。それでもうした人知を超えた自然
の力も、受け入れるという考えを持っています。
つまり自然というのは偉大である。その懐に抱かれるようにしつつ生き方を築いてきました。それが自然信仰
という形、姿になっていったのでしよう。
西欧においては、自然より人間との争い、利権、勢力争いに明け暮れていました。そのためにその争いをどう
処理してゆくかということに全精力を注ぎこんだのではないか、そして宗教、思想、哲学などが生まれてきて、制
度としての民主主義だったと思う。
ところが、日本では、元来「自然の中に生きている」のでル-ルなどのようなものを紙に書いて人々に配布す
る必要性がなかった。ル-ルといっても簡潔なものにすぎなかった。
日本で最初につくられた道徳規範は、600年ごろに、聖徳太子の時代に「17条憲法」です。7世紀を迎える
まで、そうした必要がなかったとも言えるでしよう。この間に日本人の精神・心根が確立されたといってもいい。
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