みみ爺一人旅、真夏の林道盆堀線を行く （その２） ２０１３年７月１９日 金曜日

＜夕やけ小やけ　ふれあいの里→林道盆堀線・入山峠＞



　“夕やけ小やけ　ふれあいの里”を後にした。ここはまだ陣馬街道だ。ガードレールの左に流れる川は北浅川だよ。この先で北浅川は安下川と醍醐川に分かれる。





　左へ行く陣馬街道と分かれ、醍醐川に沿って静かな道を行くよ。



　小さな堰堤や木の橋を眺めながらのんびり走る。速く走りぬけるにはもったいない道だよ。
　橋を下から支えている丸太の橋げたがなんだか頼りないね。



　だいぶ日差しが強くなってきたよ。いい雰囲気の道だなあ。



　さあ、右手のこの橋を渡るといよいよ林道盆堀線だよ。ワクワクするねえ。



　林道の起点だよ。車両通行止めだ。車は入れない。自転車には最高だ。



　ゲートを過ぎるといきなり急勾配だ。



　林道に入った途端に空気が変わったよ。すごく涼しいんだ。



　勾配はきついが涼しいので苦にならないよ。空気がおいしいね。杉木立の中を渡ってくる風の涼しさは天然のクーラーだよ。冷たすぎず、実に気持ちがいいねえ。汗がひいて行くようだよ。





　上りにこんなに日陰があるとは思っていなかったよ。強い日差しに首や背中をじりじり焼かれるかと想像していたんだ。



　どんどん上って行くよ。



　崩れ落ちた石ころがあちこちに散らばっている。角がとがっているからタイヤで踏まないように気を付けよう。パンクしたら面倒だからね。



　深い谷に沿って上って行くんだ。けっこういい眺めだよ。





　勾配が少し落ち着いてきたね。





　いい道だなあ、この林道は。大勢のサイクリストが訪れるわけだよ。



　登山道の道しるべがある。
　鳥切場とは、“トッキリ場”と呼ぶらしい。トッキリ場というのは「トリキリ場（獲りきり場）」で、熊やイノシシを追い詰めて、最後に撃ち取る場所だそうだよ。へぇ～、そうなんだ。



　山の景色がとてもいいねえ。



　木が伐採されたはげ山もなかなかダイナミックで見事だよ。





　上ってきた道が下に見えるよ。



　急勾配が続くよ。





　カーブを曲がったらいきなりトンネルが現れたよ。これが入山トンネルだ。峠にトンネルはつきものだが、ここは峠じゃないんだ。いったん下ってまた上り返すんだ。
　しかし、わりとあっさりここまで上ってしまったね。もう少し苦しむかと思ったけど、意外と楽だったよ。





　トンネルを抜けたこちら側はまた雰囲気が違うね。



　緑の山が実にきれいだ。山はいいなあ。









　ずいぶん崩れているね。これは最近崩れたんだね。



　遠くに東京の街が見えるよ。



　スカイツリーも見えるぞ。



　水場だ。飲めるかどうかわからないので腕を冷やすだけにしたよ。もちろん、そりゃあ冷たいさ。



　林道盆堀線の絶景ポイントだね。



少し下って、また上り返すんだ。



　ひと頑張りして峠に辿り着いたよ。けれど眺めはなかった。



＜つづく＞

みみ爺一人旅、真夏の林道盆堀線を行く （その１） ２０１３年７月１９日 金曜日

＜高尾→モリアオガエルの道→力石峠→夕やけ小やけ　ふれあいの里＞



　高尾駅から高尾街道の上り坂が続く。バスやダンプカーが何台も列をなして追い越して行くんだ。特にダンプはエンジンをふかして上ってくるから、その音だけでも恐ろしい。広い歩道を走ることにしたよ。



　空は真っ青だよ。まぶしいくらいの夏の青さだ。まだそれほど気温が高くないが、この先どんどん暑さが増してくるだろうなあ。
　ここ２、３日いくらか気温が下がってはいるものの、それでも毎日３０°は超えているよ。天気予報では、今日の最高気温は３２°くらいまで上がるらしい。熱中症で死亡したとか、病院に運ばれたとかいうニュースが毎日のように報じられている。
　去年、鈴懸峠、雛鶴峠を越えたときも同じような気象状況だったよ。でも、今年の暑さは特別らしいね。…大丈夫かね、みみ爺は。
　高尾街道から都道６１号へ分かれて、なおも上り坂は続くよ。八王子霊園の前を過ぎる辺りから勾配は落ち着いてきた。
　ここを斜め左の横道に入るよ。



　車はほとんど入って来ない。急に静かになった。



　自転車は、やっぱりこんな道を、車に気をつかわずに走るのがいいね。



　北浅川に架かる橋を渡るよ。橋の上から山の方を眺める。山の上にはいくらか雲が出ているね。夕立で、雷でも鳴らなければいいけどなあ。先日、東京の荒川河川敷で、落雷で人が亡くなったよね。



　これが陣馬街道だよ。ここは、あの山の方へは向かわず、いったん八王子方面に戻るんだ。そして、１５０メートルほど先の川原宿という十字路を左折するよ。



　都道６１号からそれて“モリアオガエルの道”に出たよ。小津川に沿った道だね。
　こんな碑が立っていたよ。
　下原刀とは、武州下原刀のことで、これを作る“下原鍛冶”と呼ばれた一族が住んでいた場所だそうだ。室町時代末期から江戸時代にかけて刀や槍などを作り、北条氏を後ろ盾に栄え、その後、徳川氏の御用鍛冶になったんだとさ。



　圏央道の下をくぐるよ。



　熊野宮。真夏の神社はひっそりとしているね。



　小津川に架かる熊野橋を渡る。熊野宮のそばにあるから熊野橋というのかね。わかりやすいね。
　山は濃い緑。空は夏の青。今日は最高の天気だ。それほど暑くもない。風が気持ちいいよ。



　橋の下には全く水が無いよ。モリアオガエルはいないだろうね。
　


　山がきれいだ。



　道は広いけれど、車はほとんど通らないよ。のんびり走れるね。



　こんなところにロータリーがある。道は左右に分かれるよ。右は入山川に沿って小津林道、大沢林道と続き、山道となって入山峠に至るらしい。



　左手の西沢橋を渡って、林道のような峠道に入るんだ。



　西沢川に沿って上って行くよ。
　ここもやっぱり水が全く無いね。完全に干上がってるよ。いつもこうなんだろうかね、この川筋は。それともこの夏の降水量不足が原因だろうか。水の無い沢はなんだか痛々しいね。



　この辺りはまだ緩やかな上りだ。



　首もなく、身体中ぼろぼろに崩れたお地蔵さんが２体。それでもこうして大切に守られているのはほっとするよ。



　勾配がきつくなってきたね。１０パーセントくらいかね。



　この先が峠だ。日差しはやっぱり暑いね。



　そろそろ峠だ。たいした距離じゃなくてよかったよ。これから盆堀林道の入山峠が待っているんだからさ。



　この辺が峠だろう。峠の標示はないけれど、力石峠というらしいよ。



　峠からの下りだ。下りは涼しい。人生下り坂最高！…ハイ、火野正平さんの口真似でした。






　杉木立の向こうに力石の集落が見えてきたよ。陣馬街道はもうすぐだね。



　さらに道を下るよ。



　穏やかな風景だね。こんなふうに民家の屋根が見えてくるとホッとするのはなぜだろうね。



　陣馬街道に出たよ。車は少ないようだね。



　これは力石橋だ。



　陣馬街道の道幅がこんなに狭くなっているよ。



　この辺りが“夕やけ小やけ　ふれあいの里”だね。キャンプ場や牧場、宿泊施設や直売所など、いろいろあるらしいよ。



　“日帰り入浴”の幟が立ってるよ。なんでもここの湯舟からは山の景色が眺められるそうだ。いいね。



　中村雨紅の墓があるんだね。有名な童謡“夕やけ小やけ”の作詩者だよ。



　夕やけ小やけ館。



　この辺りの絵地図。わかりやすくて、見ているだけで楽しい。


＜つづく＞