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2月24日(月)天皇誕生日振り替え休日のあさ空。
見事に「雨は夜更け過ぎに雪へと変わる」で、一面が真っ白に。
今年は何回目でしょうか。鹿児島も本当によく雪が降りましたが、おそらく、これで最後になるのではないかと期待。雪景色はきれいでも、やはり交通が心配になってしまいます。
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ただ、今回もやはり、県内では降り方が違うらしく、会社からの通達では、会社周辺の降りは少ないようでした。
ありがたいことに、日の出時間からしばらく過ぎると、陽射しが強くなって、雪は溶けて来そうな気配になりました。
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ごみ出しに出ると、珍しい景色を見かけました。
これ、何かおわかりでしょうか。シュロの木の片面の幹に雪を吹き付けたかのようにべったりと雪が張り付いているのです。こちら側からの風でできたのかな。おもしろいと思って見上げました。
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雪は溶けはじめました。
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青空も増えて来ました。
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相変わらず、日本最大の電子掲示板まとめ記事動画をよく見ている私。もとサイト自体は見たことはないのですが(大量の情報であふれていると思われるので)、まとめ記事はみなさんが抱えている大きな問題の相談に、アドバイスが端的に書き込まれているのがわかりやすく、読みやすいので、興味深いなと。リアル相談につい、引き込まれてしまいます。
先日、印象に残ったのは大手広告代理店勤務の方のお話。新人教育担当Aさん(女性)のご相談。慢性的な人手不足で忙しいにもかかわらず、新人が育たないので困っているAさん。上から目線にならないように、なるべくフレンドリーにやさしくを心がけて、「なんでも気軽に聞いてね」と新人Bさん(女性)にアプローチすると、「聞く必要はありません」とにべもない。Bさんは大学時代に業界の仕事については詳しく調べていて、仕事の流れは熟知しているから、「私に仕事を振ったら、あとは構わないで、先輩は自分の仕事をしてください」と言う。そう言われても、新人がすぐに仕事ができるわけがない。困ったAさんでしたが、スレ民(スレッドの相談に答えてくれる人たちのこと)のアドバイスに従って、無理に指導するのではなく、まずはBさんの思い通りに、仕事を振ったあとは、Bさんに任せてみます(広告デザインの仕事)。
もちろん、Bさんははじめての社会人。知識はあれども、実務経験はないので、すぐに作成ツールが使いこなせなくてつまづきます。本来は先輩に聞いて指示をあおぐのでしょうが、Bさんはそんなことはしまぜん。聞く相手は「Google 先生」。つまり、スマホの検索で乗り切ろうとするわけです。私たち世代では考えられませんが、何でもスマホで検索して先輩の指示を仰がない。「Google 先生」頼みの新人が多くなっていることをAさんは嘆きます。Bさんのような新人は特別ではないのだそう。そして、実務経験のある方ならおわかりだと思いますが、「Google先生」の知識だけでは実務はこなせない。全く作業は進まず、締め切りは「明日まで」と言い渡しているのに、遅々として進む気配はなし。「構わないでくれ」と言われていても、Aさんは心配になって、それとなく、サポートをしようとするのですが、Bさんは断固拒否。
仕方なく、「締め切りは明日までなのよ。間に合わせないと」とAさんが強めに言うと、「明日は無理です。あと2日は必要です」と言い返す。クライアントの提出期限を勝手に延ばせるけがないと突っぱねるAさん。「そんなのおかしい」と怒るBさん。「デザインは簡単に浮かんでくるものじゃないし、クライアントだってよりよいものを求めているなら待つべき」と言い返して来る。(いやいや、Bさんはよりよい質の仕事をする以前に基本作業ができていないのですよね?と、読んでいる私もあきれてしまいます)
人に聞けば、とっくにできることなのに、聞かないから進まないことを反省しないBさん。これはBさんだけでなく、わからないことを聞かない。わからないままで放置する。聞くのはすべて「Google先生」だけという新人ばかりだと 嘆くAさん。Aさんはやさしさ路線を変えて、仕事はチームでやるものだと自分もBさんを手伝うつもりで強硬姿勢で指導しようとするのですが、「先輩は最低です。これはパワハラです。訴えます。弁護士の知り合いがいる」と噛みついて来るので、激務をこなしながら新人育成をしているAさんも爆発。「あなたは仕事をなめてる。Google で調べればわかるようなものではないの。広告業界はクライアントがシロと言えばシロ、クロと言えばクロ。その意向に合わせたものが期日までに求められる。マニュアルは存在しない」と言い放つと、「それって結局、先輩や上司の言うことを聞けってことですよね? 個人のやり方を抑えつける古いやり方ですよ」と、バカにしたように言い放ち、一向に引かず、Aさんはお手上げ状態に。
結局、当然のことながら、Bさんは締切に間に合わせることができず、クライアントにこっぴどく叱られ、Aさんには徹頭徹尾、刃向ったBさんもさすがに意気消沈。Aさんは見越して、自分で用意していたデザインを納品して会社的にはことなきを得たものの、生まれて初めて人から叱られるという経験をしたBさんは、それがショックで、数日後に退職していったそうです。
Aさんは言います。「情報量が多い世代だから言うことは一人前。でも、中身はスッカラカンな子たちばかり。どうやったら、この世代の子たちの能力を引き出せるのか、ありとあらゆる育成本を読んで試してみたが、結局、指導したら指導したでウザがられて辞められる。きつく言ったら言ったで、パワハラだとか新人いじめだと言われる。それでも、今回はきっとうまくいくと思ったのだが、改めてこの世代の育成は無理だと思った」と。人が育たない現状でデザインの仕事はAI化で乗り切るしかなさそうだと締めくくっていました。
私も広告業界にいましたので、その大変さはわかります。納期死守はあたりまえで、Bさんの言うように「できあがるのを待つべき」なんていう流暢なことなんて口にはできない。そんなことを口にしたら、即刻、クライアントから契約破棄されてしまう。だからといって、タイトスケジュールで鬼のように仕事をしなければならない現場を「あたりまえ」としてしまうと、人が人らしく生きる上での障害になりやすい面もあるので、よいことではないという思いもあります。それでも、広告のような虚業ともいうべき実体のないものを取り扱うには、クライアントの意向にどれだけ応えられるかが最優先になってしまうのは、避けられないことかと。厳しさも受け入れる覚悟がないとできない仕事なのかなと。
業界は違いますが、今の職場でも、「聞かない若者」たちには「あれ?」と思うことはあります。ただ、世代でくくってしまうのは違うなと思うことも。同じ年齢であっても雲泥の差があって。仕事の実務能力の差には驚くこともあるのです。結局、その人がどのように仕事に取り組むか、仕事をどのような位置づけにするかで、実務能力に差が出て来ることは間違いなさそうです。
雪雲が片付いたひる空。
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あ・お・ぞ・ら し・ろ・い・く・も
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朝は雪で真っ白でしたが、夕日にきれいに映える桜島でした。
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現在の職場では高卒、専門卒、短大卒、四大卒の方たちが全く同じ仕事をしているのが、私には新鮮です(以前の職種は四大卒以上の採用枠)。実務を見ていると、今の職種では専門卒の方たちが一番、パフォーマンスを発揮している印象で、とても評価されています。難関国立大卒の方たちが発揮できていない様子なので、学歴社会を生きて来た古い世代の私はどこかでもったいないなと思ってしまいます。学歴など関係ないということは十分にわかってはいても、正社員にも登用されず、契約社員のまま40代を生きる高学歴の方たちの「今後」はどうなるのかななんて。もちろん、余計なお世話ですね。みんながみんな自分を生かせる仕事を選択して、その仕事に就けるわけではないので、得た環境の中で自分はどう生きて行くのかを考えることが大切なのだろうと思っています。いや、そりゃ、70代が迫っている私だっていまだに仕事について悩んでますものね。治療が終わって仕事復帰できるのかどうか。生きることに悩みなんて尽きません。みんながんばれ。私もがんばれ。小さく、えい、えい、おーっ! それぞれの方が誇りを失わずに生きていけますように。
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