私が世の中でもっとも嫌うこととして“弱者への虐待”があります。イジメや、子供・老人への虐待がこれに当たります。ニュースで見聞きするたびに本当に本当に心が痛み、加害者にも同じ目にあってほしいとか、どんな育ちをしたんだ!とかの怒りがこみ上げてきます。
再放送ではありますがNHKBSで最近『追いつめられて~アメリカ いじめの実態~』というドキュメンタリーが放送されました。
日本ではイジメが30年ほどまえから問題視されているけど、アメリカにはそんな陰湿なものはないだろうと思っている人もいるかもしれない。アメリカでも都市部では少ないだろうけど、地方へ行くと地方ならではのイジメがあるんですね。
◆BS世界のドキュメンタリー「追いつめられて~アメリカ いじめの実態」
同性愛であることをカミングアウトしたために周囲から嫌悪されているケルビー。容貌が個性的なアレックス。優しさゆえオカマとよばれ続ける男の子たち。親にも言えないまま自殺してしまうこととか、教育委員会や学校側の「(自殺が)イジメに起因しているとは思えない。イジメを把握してなかった」という言い分は恐ろしいほど日本と似ています。
このドキュメンタリーに出てくるイジメの対象者は、アレックスの母親が言うように
「誰よりも誠実な友達になれる子」ばかりです。
アレックスの場合は未熟児で生まれたので、12歳になっても痩せていて、まわりからは「魚(さかな)顔」とか「魚唇」とからかわれています。スクールバスでのイジメがひどい。取材班が見かねてその映像を家族と学校に公開するんですが、両親はやはり「怒りで身体が震える」って言いますよ。で、学校側もやっと動き始める。
友達が欲しくて、友達になりたくて、同じ年齢ぐらいの子供たちのまわりに近づくけど、だれも彼を相手にしない。学校で友達がいないことがどれほど辛いことか、想像するだけで胸がつぶれそうです。
日本語の字幕はありませんが、映像だけでも理解できます。原題は『BULLY』(イジメ)。
このドキュメンタリーが製作されて4年、最初に日本で放映されてから2年が過ぎています。彼らが今どうしてるのか、イジメを乗り越えることができたのか・・・知りたいです。
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