中3は明日、擬似公立入試を行う。
入室完了は午前9時。
あとは本番と同じようにして一日を過ごす。
ここ一週間ほどを中1と中2の塾生と個別に話をした。
期末試験直前ではあったがどうしても話しておかねばならない話だ。
テーマは内申。
今年の前期選抜の内申がいかに高かったか。
そして定員のほぼ90%を占める第一次合格と第二次合格とが内申をベースにして決められるということ。
話の落としどころは、だから受験時に慌てないように今から内申を少しずつ積み上げていく必要があるということ。
ウチの塾ほど内申の必要性を説く塾はないと思う。
今まで内申という摩訶不思議なもので幾多の生徒を落としてきたからだ。
中1にすれば今イチ理解できないのが普通だ。
しかし、何度も何度も話す・・・内申がいかに重要であるかということ。
実力があっても辛い経験をした先輩たちの話。
いつか分かる時が来るはず、そう信じて砂漠に水を撒く作業が続く。
中2ともなれば、中学入学時から連綿とこの2年間聞かされ続けている話だ。
また内申の話?てなとこだろうが、俺はめげずにしつこく話を続ける。
その甲斐あってか、中学入学時からウチの塾にいる生徒のなかで、受験時に内申で苦しむ生徒は少ない。
常に主要5教科ではなく、9教科全てに目を配る必要性を説くからだろう。
やはり途中からの密航組は、その意味で内申の重要性に対する感覚が鈍い。
5教科さえ良ければ、実力さえあれば志望高校に受かるという幻想が色濃くある。
保護者世代の影響やもしれぬ。
しかし、その世代の受験は今や化石。
ウチの塾の歴史を紐解いても、塾を始めた当初ならば内申27前後で、24でさえも津高に合格した生徒は数多くいる。
当日の試験さえ叩けば・・・牧歌的な世界だったのだ。
しかし今は内申が屹立する。
行きたい高校、受けたい高校を受けるための踏み絵が内申。
ゆえに、しつこいと言われようとも言わざるをえない。
とにかく中3の2学期までには、最低でも42は取ること。
そうじゃなければ、受験する自由が損なわれるのだ。